宮宗紫野

宮宗紫野（みやそう しの）について

宮宗紫野は1988年4月23日に茨城県古河市で生まれた日本の女流棋士で、将棋連盟に所属しています。彼女の本名は熊倉紫野で、師匠は高橋道雄九段です。将棋に興味をもったのは、父と兄が将棋を指している姿を見てからです。

将棋への道

紫野は中学2年生のときに女流育成会に入会し、やがて2002年には第34期女流アマ名人戦で優勝を果たしました。これが彼女の将棋キャリアのスタートとなり、2007年には女流2級としてプロ入りを果たしました。プロ入り直後からその才能を発揮し、第19期女流王位戦予選で名だたる棋士を破り、リーグに進出しました。女流王位リーグの昇段規定を満たし、2008年には女流1級に昇級しました。

プロ棋士としての活躍

2008年度には女流王位戦挑戦者決定リーグにおいても高い成績を収め、その後もリーグ入りを果たしましたが、2010年度にはリーグから陥落します。2010年12月には約1年3カ月の休場を告げることになりましたが、これには様々な理由がありました。彼女は「学業専念のため」と周囲には説明していましたが、実際にはプロとしての生活に疲れ、さらに早稲田大学を中退したことも影響していました。

休場から復帰まで

麻雀まといストレスを感じていた紫野専念することを考えますが、師匠からの励ましもあり、2012年には復帰を決意します。復帰後は多くの棋戦に出場し、初年度に5勝6敗の成績を収めます。そして2013年には女流名人リーグに進出することになります。特に印象的な対局は、女流二冠保持者との戦いで、ミスを誘っての逆転勝ちというものでした。しかし、その後はリーグ陥落が続きます。

再びの挑戦

2015年度には女流王将戦でベスト4に進出するなどの活躍を見せ、さらに2018年には「女流初段昇段後60勝」の条件を満たし、女流二段に昇段します。彼女の棋風は主に四間飛車ですが、復帰後の対局では居飛車を多く指すのが目立ちます。

人物像とプライベート

紫野は高橋道雄と誕生日が同じで、年齢は28歳離れています。将棋の他にもそろばんが得意で、珠算準1級、暗算1級の資格を保有しています。2008年からはNHK将棋講座のアシスタントを務めておりました。2017年には一般人と結婚し、その際に活動名を熊倉から宮宗に改名しました。2019年には第一子となる男児を出産し、私生活でも多忙な日々を送っています。

昇段・昇級履歴

• - 2002年10月: 女流育成会入会
• - 2007年04月01日: 女流2級、女流プロ入り
• - 2008年04月01日: 女流1級（女流王位戦リーグ入り）
• - 2009年04月01日: 女流初段（女流王位戦リーグ残留）
• - 2018年07月07日: 女流二段（勝数規定 / 女流初段昇段後60勝）

これからも紫野の活躍に期待が寄せられています。

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