宮島将郎

宮島将郎：多才な才能で社会に貢献する人物

宮島将郎（みやじま まさろう）は、1937年生まれの日本のテレビプロデューサー、実業家、元ラジオパーソナリティ、社会運動家、音楽家です。東京都新宿区出身で、東京教育大学附属高等学校、慶應義塾大学商学部を卒業。大学時代は慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団に所属し、副指揮者を務めました。

テレビプロデューサー・実業家としての活躍

1962年に日本テレビ放送網に入社し、芸能局音楽班に配属。教育・音楽番組の制作に携わりました。特に幼児教育番組『カリキュラマシーン』は、現在も多くの番組に影響を与えています。また、音楽番組では、読売日本交響楽団の番組を多く担当。1973年には、日本人演奏家の発掘を目的とした番組『私の音楽会』をスタート。内田光子など、後に世界的に活躍する演奏家を輩出しました。この番組は、クラシック音楽界において忘れられない存在となっています。

1981年には日本テレビ音楽に出向し、オーディション番組『スター誕生』でデビューした中森明菜、小泉今日子らの育成にも貢献しました。1983年に日本テレビを退社後は、「株式会社モザイク」を設立し、商品企画やソフトウェア開発など、多岐にわたる事業を展開しましたが、経営難に陥り、最終的には個人で負債を完済しています。

2005年には、インターネットでの『カリキュラマシーン』ファンとの交流をきっかけに、自身のプロジェクト「大逆襲プロダクション」を立ち上げ、幼児教育ギャグ番組『パピプペポロン』を制作。2018年には、「昔のテレビ局株式会社」を設立し、現在も新規事業に挑戦し続けています。

ラジオパーソナリティーとしての活動

埼玉県入間市のコミュニティーFM局エフエム茶笛（チャッピー）では、『年寄りの逆襲』という番組のパーソナリティを務めました。この番組は、高齢者が持つ価値観を前面に出し、若者との連帯を呼びかける内容でした。妻の宮島雅子と対談形式で、過激な発言も飛び出す番組でしたが、雅子の逝去まで4年半続けられました。

社会運動家としての側面

宮島は、社会運動家としても精力的に活動しています。特に、米国イェール大学の男声コーラスグループ「ウィッフェンプーフス」の来日公演コーディネーターを長年務め、500人以上のメンバーの来日をサポートしました。この功績により、イェール大学から表彰も受けています。また、日本人演奏家の発掘・育成を目的とした「未来からくる演奏家を聴く会」を主宰し、月1～2回のペースで演奏会を開催。若手音楽家の育成に力を入れています。

さらに、エルサレム・ユース・コーラスの日本公演を支援。イスラエルとパレスチナの高校生が合同で合唱するこの活動は、世界中から注目を集めました。宮島は、この公演実現のために資金集めに奔走し、公演を成功に導きました。

音楽家としての才能

音楽は趣味としながらも、宮島は「冗談音楽家」として、多岐にわたるジャンルの編曲を手掛けています。特に“Seven Beatles' Numbers”は評価が高く、多くの合唱団によって演奏されています。また、歌謡曲を無伴奏で歌う「アリババと15人の盗賊」や、男声合唱とバンドネオンで外国のポピュラーソングを歌う「アゲイン」といったグループを率い、コンサートを開催。これらのグループでは、作詞、作曲、編曲、指揮、構成、演出、司会を全て自身で担当しました。これらの活動は、テレビ番組「題名のない音楽会」にも取り上げられ、大きな反響を呼びました。

その他の活動

宮島は、著書も出版しており、『年寄りの逆襲: 愛とユーモアでガンに勝つ』という書籍を刊行。また、自らが作詞・編曲した男声合唱曲集も出版しています。

宮島将郎は、テレビプロデューサー、実業家、ラジオパーソナリティ、社会運動家、音楽家として、多岐にわたる分野で活躍し、その情熱と行動力で、社会に大きな影響を与え続けている人物です。

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