宮崎県総合運動公園硬式野球場

宮崎県総合運動公園硬式野球場

宮崎県総合運動公園硬式野球場（通称：サンマリンスタジアム宮崎）は、宮崎県宮崎市にあるスポーツ施設で、特に野球が行われる会場として知られています。2020年4月に新たに命名権が導入され、「ひなたサンマリンスタジアム宮崎」とも呼ばれるこのスタジアムは、宮崎県が所有し、宮崎県スポーツ施設協会がその運営を担当しています。スタジアムは、県内で唯一、内外野ともに総天然芝で整備されており、その特性から多くの野球ファンやアスリートに支持されています。

歴史と開場

スタジアムの前身は、宮崎市内にあった宮崎県営野球場と宮崎市営野球場です。前者が老朽化し、その機能が移転・新築されることとなりました。2001年2月に開場した新しい球場は、地元住民から愛されるべく「サンマリンスタジアム」の愛称が公募で選ばれました。この名は、長嶋茂雄氏が宮崎の自然を称える中で発言した言葉がきっかけでした。

開場以降、スタジアムでは高校野球やアマチュア、さらにはプロ野球の公式戦も行われています。特に、読売ジャイアンツが行う春季・秋季キャンプのメイン会場としての利用が印象的です。また、2003年の初開催以降はナイターゲームが実施され、県内初となるナイター開催も記録しました。

スタジアムの特徴と設備

サンマリンスタジアムは、鉄筋コンクリート構造で、内野は4階建、外野は3階建の設計になっています。フィールド面積は14,332m²を誇り、両翼の長さは100m、中堅122mという規模です。収容人数は約30,000人で、その内訳は内野席が18,000人、外野席が12,000人とされています。照明設備も完備されており、夜間の試合にも対応可能です。

また、スコアボードは電光式で、2018年には全面的な改修が行われ、映像情報の表示も可能となり、観客の視認性が向上しました。スタジアムには、サインボードやサブグラウンドが新設され、多様なイベントにも対応できる機能を備えています。

プロ野球等の実績

公式戦はもちろん、2019年にはアジア野球選手権大会、さらにファーム日本選手権なども開催され、この施設は多くの野球イベントのプラットフォームとなっています。スタジアムでは毎年、宮崎市内の高校野球チームによる「四校定期戦」も行われており、地域の野球文化を盛り上げています。2024年には、日向坂46の大規模ライブイベントも開催され、音楽イベントとしても注目を浴びることとなりました。

アクセス

サンマリンスタジアムへは、公共交通機関を利用することができ、JR日南線の木花駅から徒歩で約10分の位置にあります。また、宮崎市内のバス路線も利用可能で、宮崎駅や宮崎空港からのアクセスも便利です。加えて、宮崎自動車道からのアクセスも容易で、車で訪れる観客にとっても便利なロケーションにあります。

施設には、駐車場も整備されており、イベント時には特に利便性が高まります。野球ファンや観光客はもちろん、多くの地域の方々も利活用し、宮崎県のスポーツ文化の一翼を担っています。

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