宮崎県総合運動公園第二硬式野球場

宮崎県総合運動公園第二硬式野球場

宮崎県総合運動公園第二硬式野球場（通称：ひむかスタジアム）は、宮崎市に位置する主要な野球場です。この施設は宮崎県が所有し、宮崎県スポーツ施設協会が運営しています。近年はプロ野球の春季キャンプなどにも利用されており、地域スポーツの基盤に寄与しています。

歴史

この野球場は1974年に完成しました。当初は宮崎市営野球場として知られ、主に読売ジャイアンツの春秋のキャンプ地として使われていました。しかし、2001年に新たにサンマリンスタジアム宮崎が完成したことにより、主な使用目的がそちらに移行しました。2004年には市営球場が県に移管され、名称も現在の「宮崎県総合運動公園第二硬式野球場」に変更されました。「ひむかスタジアム」という愛称は、宮崎県の古名「日向国」に由来しています。

新たに改名されたこの球場は、読売ジャイアンツの2軍キャンプや高校野球の公式戦などでも使用されており、地域の野球愛好者にとって特別な存在となっています。最近では九州アジアリーグの宮崎サンシャインズが2024年のホーム開幕戦をここで行う予定です。

主なエピソード

この野球場では様々な出来事がありました。例えば、2000年の巨人春季キャンプでは、当時の監督長嶋茂雄が自身の背番号を「3」に戻す際、多くのファンの注目を集めました。そして、長嶋がウインドブレーカーを脱いだ瞬間は、9312日ぶりの背番号「3」の披露で、観衆の心を掴みました。また、2011年にはNPBと大学野球の単独チーム間で初の対戦が行われ、巨人二軍対中央大学の試合が3-3の引き分けとなるという歴史的な瞬間も生まれました。

施設概況

この球場のフィールドサイズは両翼92メートル、中堅122メートルで、観客収容数は15,000人です。内野席には屋根が設けられており、外野には芝生席があります。ナイター設備はありませんが、報道機材は完備されており、両塁側にそれぞれブルペンが設置されています。また、球場裏にはロッカールームもあります。

交通アクセス

アクセスは非常に便利です。JR日南線の運動公園駅から徒歩約10分、または宮崎駅からのバスターミナルからバスを利用することでアクセス可能です。宮崎空港からもバスが運行されており、約16分で到着できます。コンパクトな都市の中でこのような野球場が存在することは、地域スポーツの振興に貢献しています。さらに、巨人のキャンプ期間中やプロ野球の公式戦開催時には、臨時バスも運行されるため、便利です。

名称変更

2014年10月から2019年9月まで、霧島酒造との命名権契約により「KIRISHIMAひむかスタジアム」と呼ばれ、その後は米良電機産業と契約を結び、2020年からは「ひなたひむかスタジアム」と改称されました。この命名権契約は5年間の期間で、年間3,000万円の料金であることが知られています。

このように、宮崎県総合運動公園第二硬式野球場は、地域のスポーツ活動の中心地であり、さまざまな歴史やエピソードを持っています。今後も多くの方々に愛され続ける場所であり続けることでしょう。

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