宮村才一郎

宮村才一郎

宮村才一郎（みやむら さいいちろう）は、1893年6月に生まれ、1948年2月8日に没した日本の内務官僚です。彼は官選県知事としても活躍しました。旧姓は大島です。

経歴

宮村は新潟県高田市（現在の新潟県上越市）出身です。大島久作の次男として生まれましたが、後に宮村寅吉の養子となりました。第一高等学校を卒業後、1918年に東京帝国大学法科大学政治学科を卒業しました。卒業後は民間企業に一時勤務しましたが、1922年11月に高等試験行政科試験に合格し、官僚としての道を歩み始めます。

1923年、宮村は内務省に入省し、岐阜県属となります。その後、山梨県西山梨郡長、同北巨摩郡長を歴任し、地方事務官として山梨県や福岡県に勤務しました。さらに、佐賀県書記官・警察部長、鳥取県書記官・内務部長、岐阜県書記官・総務部長といった要職を歴任し、内務書記官・地方局監査課長、東京府書記官・総務部長なども務めました。

1940年4月9日、宮村は奈良県知事に就任し、戦時下の対応に尽力しました。同年11月9日には、神祇院教務局長兼造神宮理事に転任しています。1942年6月15日には広島県知事に転任し、戦災を受けた住民への支援などに尽力しました。

1943年7月1日、宮村は内務省国土局長に転任し、同年11月1日には防空総本部施設局長を兼任しました。1945年4月21日、依願免本官となり退官。しかし、戦後に公職追放の対象となりました。

宮村才一郎は、激動の時代に地方行政を担い、戦時下の国民生活を支えるために尽力した官僚の一人として、その名が記録されています。

参考文献

歴代知事編纂会編『新編日本の歴代知事』歴代知事編纂会、1991年。
秦郁彦編『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。
人事興信所編『人事興信録』第14版 下、1943年。
『新潟県総合年表 昭和20年-昭和45年』新潟日報社、1973年。

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