宮村智

宮村智氏は、1946年11月26日に三重県で生まれました。1965年に三重県立津高等学校を卒業後、東京大学法学部に進学し、1969年6月に卒業しました。その後、1978年6月にはハーバード大学ロースクール修士課程を修了しています。

1969年7月、宮村氏は大蔵省に入省し、理財局総務課に配属されました。その後、建設省計画局総務課計画第一係長、津島税務署長、国税庁長官官房総務課長補佐などを経て、1978年7月には国際復興開発銀行に派遣職員として勤務しました。1980年代には理財局で資金課長補佐を歴任し、大臣官房企画官やOECD日本政府代表部参事官（在パリ）も務めました。

1990年代には国際金融局開発機関課長、関税局国際機関課長、企画課長、総務課長と要職を歴任し、1994年7月には名古屋税関長に就任しました。1995年7月からは国際復興開発銀行東京事務所長、1998年6月には国際復興開発銀行理事（在ワシントン）を務めました。2000年5月に大蔵省を退官した後は、日本電信電話の取締役や常務取締役を歴任しました。

2004年7月には駐ケニア特命全権大使に任命され、駐エリトリア、セーシェル、ルワンダ、ブルンジ特命全権大使も兼務しました。また、国際連合環境計画常駐代表、国際連合人間居住計画常駐代表も務めました。2007年10月には損保ジャパン総合研究所の理事長兼損保ジャパン顧問に就任し、2009年5月からは髙島屋の社外取締役も務めました（2014年5月20日まで）。

2009年8月にはSBJ銀行の代表取締役社長に就任し、2013年7月には同社の顧問となりました（2014年6月30日まで）。2014年6月からはイオン環境財団の評議員を務めています。2017年4月には、長年の功績が認められ瑞宝中綬章を受章しました。

宮村氏の同期入省者には、中川雅治参議院議員、増原義剛元衆議院議員がいます。1969年入省組は、次官レースのトップを走っていた杉井孝氏が不祥事で辞職したため、財務事務次官を輩出することができませんでした。

宮村氏は著書として『貧しくとも魅力溢れるアフリカの大地から』（毎日新聞社、2008年3月）を出版しています。この書籍では、アフリカの現状や魅力を伝えています。

宮村氏は、官僚、国際機関、企業、外交官として多岐にわたる分野で活躍し、その経験と知識を活かして社会に貢献してきました。

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