宮澤知之

宮澤知之氏は、1952年生まれの日本の歴史学者で、中国財政史および中国貨幣史を専門としています。佛教大学名誉教授の称号を持ち、長年にわたり研究と教育に尽力されました。博士（文学）の学位をお持ちです。

学歴と職歴

宮澤氏は尼崎市で生まれ、東京都立西高校を卒業後、1976年に京都大学文学部史学科を卒業。その後、1982年に京都大学大学院文学研究科博士後期課程を退学されました。1983年に佛教大学文学部の助手として職を得て、専任講師、助教授を経て、1998年に佛教大学文学部の教授に就任。2010年からは佛教大学歴史学部歴史学科の教授を務め、2023年3月に定年退任し、名誉教授となられました。

学会活動

1978年4月から1982年3月まで東洋史研究会編輯委員、2001年3月から中国史学会評議員、2003年4月から2006年3月まで鷹陵史学会会長、2010年11月より東洋史研究会評議員など、数多くの学会で要職を歴任されました。

研究内容

宮澤氏の研究は、中国、特に宋代の財政、市場、貨幣に関するものが中心です。国家と経済の関係、貨幣の流通と経済への影響について、詳細な分析を行っています。

著書

宮澤氏は、数多くの著書を出版されています。主な著書としては以下のようなものがあります。

『宋代中国の国家と経済―財政・市場・貨幣』（創文社、1998年、2022年に電子書籍で再刊）
『中国銅銭の世界―銭貨から経済史へ』（佛教大学鷹陵文化叢書16：思文閣出版、2007年）
『宋代社会経済史論集』（汲古叢書：汲古書院、2022年）
『中国前近代の貨幣と財政』（東洋史研究叢刊：京都大学学術出版会、2023年）

これらの著書は、中国経済史研究において重要な貢献をしており、研究者にとって貴重な資料となっています。

その他の活動

宮澤氏は、国内外の学会や研究機関で講演や口頭発表を多数行っています。中国社会科学院歴史研究所や河北大学歴史研究所など、中国の研究機関でも発表されており、国際的な交流も積極的に行っておられます。

参考文献

宮澤 知之 - researchmap
教授：宮澤 知之 - ウェイバックマシン
* 宮澤知之研究室（歴史学科）- 佛教大学通信教育課程

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