宮田トヲル

宮田トヲルは、日本のボーイズラブ（BL）分野で活躍する漫画家です。誕生日は4月2日。個性的で感情豊かなキャラクターと、読者の心に響く繊細なストーリーテリングで知られています。

活動開始と『彼のいる生活』

元々趣味として漫画を描いていた宮田は、編集者からの声かけをきっかけにプロの漫画家として活動をスタートさせました。2018年より、ウェブ雑誌『ビーボーイP!』にて代表作となる『彼のいる生活』の連載を開始。この作品は翌2019年7月20日に単行本としてリブレ社から刊行され、読者から広く支持を得ました。特に、2024年にはデビューコミックスであるこの『彼のいる生活』が、自身にとって初となる実写テレビドラマ化を実現。大きな注目を集めました。ドラマ化にあたり、主題歌を担当した音楽ユニット「浦島坂田船」のために、彼らのオリジナルイラストを描き下ろすなど、作品世界を広げる活動も行っています。ドラマは同年4月から放送されています。

その他の活動

漫画制作以外にも、様々な分野で才能を発揮しています。2020年には、創業100周年を迎えた日本酒の老舗「美少年」が開催した記念フェア「蔵人美男児」に参加。この企画のために「小田桐赤也」というキャラクターのデザインを手がけました。

同年より、複数のBLアンソロジーコミックへの寄稿も積極的に行っています。初期の寄稿作品には『＃BがLする4ページアンソロジー：そのとき僕は、恋をした!』に掲載された読み切り作品があります。また、単に作品を掲載するだけでなく、いくつかのアンソロジーではカバーイラストを担当し、その独特なタッチで表紙を彩っています。カバーイラストを手がけたアンソロジーには、『君とはじめて』、『うぶ恋BLアンソロジー』（第1巻から第3巻）、そして『ぴゅあキュンBL』などがあります。

連載作品

『彼のいる生活』以降も精力的に作品を発表しています。

『デリバリーハグセラピー』（『ビーボーイP!』、2020年4月-8月連載）
『なんかもうあーあって感じ。』（ウェブ配信、2020年12月-2021年10月連載）
『カタコイシーソー』（『Cheri+』、2021年5月-2022年9月連載）
『君に注ぐ100db』（『ビーボーイP!』、2022年12月-現在連載中）

読み切り作品

アンソロジーコミックに掲載された主な読み切り作品は以下の通りです。

「アオハルは攻撃力が高すぎる」（『＃BがLする4ページアンソロジー：そのとき僕は、恋をした!』収録、2020年）
「だいすき ちょー好き やっぱ好き！」（『君とはじめて：初エッチアンソロジー』収録、2021年）
「このドッキリは本物です。」（『うぶ恋BLアンソロジー：僕らが恋する5秒前』収録、2021年）
「青春、かくも青く。」（『うぶ恋BLアンソロジー：僕らのはじめて』収録、2021年）
「黄昏、かくも朱く。」（『うぶ恋BLアンソロジー：君が好きすぎる！』収録、2022年）
「ただならぬ関係（未満）」（『恋した相手が男だった：BLアンソロジー』収録、2022年）
「今日、友達じゃなくなります。」（『ぴゅあキュンBL：コミックアンソロジー』収録、2023年）

単行本リスト

これまでに刊行された主な単行本は以下の通りです。

『彼のいる生活』、リブレ〈ビボピーコミックス〉、2019年刊行、全1巻。
『デリバリーハグセラピー』、リブレ〈ビボピーコミックス〉、2020年8月20日発売。ISBN 978-4-7997-4894-7
『なんかもうあーあって感じ。』、英和出版社〈デイジーコミックス〉、2022年1月11日発売。ISBN 978-4-8155-5063-9
『カタコイシーソー』、新書館〈ディアプラスコミックス〉、2022年12月28日発売。ISBN 978-4-403-66846-3
『君に注ぐ100db』、リブレ〈ビボピーコミックス〉、既刊3巻（2025年1月20日現在）
第1巻: 2023年8月19日発売、ISBN 978-4-7997-6338-4
第2巻: 2024年3月18日発売、ISBN 978-4-7997-6625-5
* 第3巻: 2025年1月20日発売、ISBN 978-4-7997-7048-1

宮田トヲルは、等身大のキャラクターたちが織りなす、甘く切ない関係性を描くことで、BLファンからの熱い支持を集め続けています。今後の作品展開にも期待が寄せられています。

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