宮田本店

株式会社宮田本店について

株式会社宮田本店（みやたほんてん）は、宮崎県日南市大堂津に拠点を置く醸造会社で、特に芋焼酎『日南娘』や『銀の星』の製造者として知られています。この会社は、焼酎以外にも醤油類を製造しており、長い歴史を持っています。

沿革

宮田本店の歴史は1804年にさかのぼります。創業者の宮田萬吉が大阪で醸造技術を学び、帰郷後に酢の製造を始めたことが、宮田家の醸造業の始まりです。その後、1921年には4代目の宮田猪積が「櫻井」という銘柄で焼酎の製造を開始しました。

昭和に入ると、1928年から「宮の鶴」という銘柄でみりんの製造を始め、さらに「ミヤタ醤油」というブランドでは醤油も手がけるようになりました。第二次世界大戦後の1953年には、5代目の宮田利秋が株式会社宮田本店を設立し、焼酎「銀の星」を販売しました。続いて1971年に6代目の宮田潤一が焼酎「日南娘」を発売し、この銘柄が同社の主要製品となります。

1986年には7代目の宮田育紀が社長に就任しましたが、2011年の育紀の死去後は、未亡人の宮田千賀子が社長兼杜氏を務め、息子の健矢が「8代目」として名乗っています。創業初期から小規模な蔵元であったものの、2000年代に入ると、流通の活発化に伴い生産量が大幅に増加しました。

生産と受賞歴

昔ながらの製法を大切にしながらも進化を続け、2000年代には『日南娘』や『銀の星』が熊本国税局の酒類鑑評会での受賞歴もあり、その品質の高さが評価されています。杜氏が代わった2017年にも入賞を果たし、伝統を受け継ぎながら新しい挑戦を続けています。

製品情報

芋焼酎

• - 日南娘: アルコール分が20度と25度のバリエーションがあり、派生商品として「日南娘 黒麹仕込み」、「日南娘 甕壺寝かし」、「日南娘 無濾過」が存在します。
• - 銀の星: 人気の高い銘柄で、多くの人に愛されています。
• - 大地の香味: 有機農法で育てられた芋を使用した契約酒店「さいとう酒店」のプライベートブランド商品です。

米焼酎

• - 宮田屋: 他の焼酎に加え、米を主原料とした商品です。

リキュール（みりん）

• - 宮の鶴: 高品質なみりんとして知られています。

以上の製品に加えて、宮田本店では委託製造によって酢や味噌、ウスターソースも手掛けています。このように、創業から250年以上の歴史を持つ宮田本店は、地域に根ざした醸造会社として、今なお高い評価を受け続けています。

かつて取り扱っていた銘柄

• - あなたのそばに: 1990年代前後に製造されていた芋焼酎。当時の味わいを支えた商品です。

宮田本店の今後の展開にも、ぜひ注目していきたいところです。

もう一度検索