寄宮

寄宮（よりみや）

寄宮は、沖縄県那覇市に位置する地名で、寄宮1丁目から3丁目と字寄宮から構成されています。一部では「よせみや」とも呼ばれています。

地理

那覇市真和志支所管内に属し、壺屋、三原、長田、樋川、国場、識名といった地域と隣接しています。この地域の住民の多くは、戦後、米軍に接収された那覇新都心地区からの移住者であり、銘苅や平野といった自治会が形成されています。しかし、新都心地区の再開発に伴い、元の地に戻る人も少なくありません。寄宮1、2丁目付近には、郵便局やNTTなどの旧公社関連施設があり、本土復帰直後から沖縄へ転勤してきた人々が多く居住していました。

県知事公舎周辺は区画整理が進み、比較的規則的な道路網が整備されていますが、寄宮1・2丁目の一部と寄宮3丁目、字寄宮は、スプロール現象の影響で住宅地が不規則に形成されており、区画整理の具体的な計画は現在のところありません。

歴史

寄宮は、1946年に字与儀の宮城原、字国場の寄増原、洗田原という3つの小字が統合されて誕生しました。地名の由来は、寄増原と宮城原を組み合わせたものです。当初の読みは「よせみや」でしたが、現在は「よりみや」が正式な読み方となっています。

戦前は沖縄県営鉄道与儀駅を挟んで農業試験場がありましたが、戦後、首里崎山へ移転しました。その跡地は真和志地区で最初に区画整理が行われ、1955年に知事公舎が完成して以降、多くの公共施設が建設されました。

1972年5月15日の本土復帰の日には、寄宮地区の市民会館で復帰記念式典が開催されました。一方で、与儀公園では復帰に反対する抗議集会が開かれました。現在でも、メーデーなどの集会がしばしば行われています。

施設

寄宮1丁目

沖縄県知事公舎
那覇市立中央図書館・那覇市中央公民館（旧 琉米文化会館）
那覇市民会館（休館中）
与儀公園
さくら保育園
宮城原保育園
わかば保育園
那覇東郵便局
NTT西日本沖縄支店那覇収容局
タウンプラザかねひで与儀公園市場

寄宮2丁目

那覇市真和志支所
沖縄県立那覇特別支援学校
沖縄南部療育医療センター（旧 沖縄整肢療護園）

寄宮3丁目

那覇市立真和志小学校
那覇市立真和志幼稚園
JAおきなわ真和志支店

字寄宮

沖縄海邦銀行寄宮支店
琉球銀行寄宮支店

その他

那覇市立寄宮中学校（長田1丁目／読みは「よりみや」）

かつて存在した施設

沖縄県工業試験場
ゆうな荘
沖縄県土地改良会館
沖縄銀行真和志支店
沖縄県立図書館
沖縄海邦銀行神原支店(ATMのみ当地に残る)

交通

バス

以下のバス停があります。

与儀十字路
県立看護大学前
寄宮十字路
真和志支所前

上記バス停に停車する主な路線は以下の通りです。

3番・松川新都心線
5番・識名牧志線
6番・那覇おもろまち線
17番・石嶺線
31番・泡瀬西線
40番・大里線

国際通りトランジットモール・那覇まつり・首里城祭開催時は、バイパス経由沖縄市方面、首里・国際通り経由のほとんどのバスが与儀十字路を経由します。神原バス停は樋川側のみで、寄宮側には存在しません。

道路

（道路に関する記述は特にありません）

出身者

唾奇 - ラッパー

脚注

（脚注は特にありません）

外部リンク

* 那覇市

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