富久山大橋

富久山大橋は、福島県郡山市富久山町を流れる阿武隈川に架かる、国道288号富久山バイパスの重要な構造物です。この橋は、郡山市街地の北東部に位置し、富久山町福原と富久山町北小泉を結んでいます。

概要

全長：222.0m
主径間：60.6m
幅員：7.0（11.9-13.13）m
形式：4径間鋼複合ラーメン鈑桁橋
竣工：2007年
施工：サクラダ・佐世保重工業共同事業体

建設の背景と開通

富久山大橋は、国道288号の現道区間における狭隘な道路状況と線形不良による交通渋滞の緩和、そして郡山市街地と磐越自動車道郡山東インターチェンジ間のアクセス向上を目的に建設されました。富久山バイパス事業の中核として建設が進められ、2010年2月13日に橋梁を含む950mの区間が暫定2車線で開通しました。総工費は15億2400万円です。

4車線化

当初より4車線化を見据えて橋台部分が建設されており、2023年3月27日に4車線化が完了しました。これにより、交通の流れがスムーズになり、地域住民の利便性が向上しました。現在もバイパスの残りの区間の事業が進められています。

構造の特徴

富久山大橋は、橋脚と橋桁の間に支承を介さない、鋼製橋桁とコンクリート製橋脚を剛結した複合ラーメン構造を福島県内の橋梁で初めて採用しました。この構造により、支承のメンテナンスが不要となり維持管理の負担が軽減されるとともに、大規模地震発生時の耐震性も向上しています。

阿武隈川における位置

富久山大橋は、阿武隈川に架かる橋梁の一つで、上流には逢隈橋、下流には新阿武隈川橋が位置しています。

富久山大橋は、地域住民の生活を支える重要なインフラであり、その建設と4車線化は、郡山市の発展に大きく貢献しています。今後のバイパス全線開通により、更なる交通利便性の向上が期待されます。

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