富士急静岡バス株式会社
富士急静岡バス株式
会社は、
静岡県富士市と
富士宮市を中心に路線バスを運行する企業です。
1993年1月1日に
富士急行の富士宮営業所が分社化し設立されました。分社化は、エリア内の路線が必ずしも不採算だったわけではなく、地域に密着した運営を目指したものでした。
富士急行の静岡東統括事業所を引き継いだ
富士急シティバス、
富士急行御殿場営業所を継承した
富士急モビリティとともに、
静岡県内における富士急グループの重要な一翼を担っています。また、バス事業から撤退した
岳南鉄道のバス路線も引き継いでおり、富士市や
富士宮市の
コミュニティバス運行も受託しています。
歴史
1993年(平成5年)1月1日 - 富士急行富士宮営業所を分社化し設立。
1995年(平成7年) -
富士急行富士営業所を移管。
1998年(平成10年)4月 - 岳南鉄道の路線バス事業廃止に伴い、岳南鉄道バスの路線や車両の一部を引き継ぎ。
1999年(平成11年)
10月1日 - 富士市
コミュニティバス「ひまわりバス」の運行受託を開始。
2002年(平成14年) - 富士急行静岡西統括事業所を移管。これにより、富士・富士宮地区の富士急バスはすべて富士急静岡バスに。
2005年(平成17年)3月 - 富士営業所を廃止。敷地は吉原中央駅発着便の待機所として使用(後に再開設)。
2008年(平成20年)3月26日 - 鷹岡営業所の路線バスでPASMO導入。
2008年(平成20年)
7月1日 - 富士宮営業所の路線バスで
PASMO導入。
2008年(平成20年)9月30日 - 富士急バスカードの販売を終了。
2008年(平成20年)
10月1日 - 富士急バスカードの無料払い戻し開始。
2009年(平成21年)9月30日 - 富士急バスカードの利用を終了。
2010年(平成22年)
1月16日 -
富士宮市コミュニティバス「宮バス」の運行受託を開始(石川タクシーから事業者変更)。
2018年(平成30年)3月31日 - 宮バスのうち、芝川地区の路線は運行受託を終了。
2019年(平成31年)4月1日 - 富士市と共同で
バスロケーションシステムを導入。
2020年(令和2年)10月1日 - 富士市自主運行バス「ふじかぐやの湯線」の運行受託を開始。
営業所
鷹岡営業所(路線バス・高速バス・貸切バス)
富士宮営業所(路線バス・高速バス)
富士営業所(路線バス)
路線バス・高速バスの詳細は、各営業所の記事を参照してください。
過去の営業所記号
1995年以前の営業所記号は以下の通りです。
A - 富士宮営業所
B - 富士営業所
C - 吉原営業所(1988年廃止)
L - 鷹岡営業所
M - 清水営業所(廃止)
N - 学会営業所(廃止)
コミュニティバスは
PASMOが利用できません(ふじかぐやの湯線を除く)。代わりに回数券が発売されています。
富士市では、「ひまわりバス(富士ひまわり線)」と「ふじかぐやの湯線」の運行を受託しています。
富士宮市では、循環路線「宮バス」の運行を受託しています。「宮バス」は当初、石川タクシー富士宮が運行していましたが、経営上の理由により富士急静岡バスに移管されました。
過去には、旧
芝川町地域の「芝川バス」も運行していました。
車両
富士急行全体では
日野自動車が中心ですが、静岡地区では
いすゞ自動車の導入も目立ちます。低公害バス「エバーグリーンシャトル」も在籍し、CNGバス導入後は
UDトラックス(旧日産ディーゼル)車の比率が高くなっています。
2008年には、ブルーリボンシティ・ハイブリッドが2台導入されました。
2010年8月には、
ヒュンダイ・ユニバースが高速バスとして導入されています(
2012年9月に1台追加)。
岳南鉄道のバス事業廃止に伴い、一部車両が移籍しました。
岳南鉄道バスは日産ディーゼル車が多かったため、日産ディーゼル車の比率が高くなりました。
岳南鉄道バスは、後部方向幕がなく、バンパーが銀色またはグレー(
富士急行オリジナル車は白色)、車内座席のモケットが赤色(オリジナル車は緑色)で識別できました。また、
富士急行には存在しない富士重工6E型ボディの車両もありました。
CNGバス導入当初は、CNG充填の関係から富士吉田・河口湖への往復運用に限定されていましたが、富士市内にCNG充填施設ができたため、特に区別なく運用されています。夏季には富士登山バスの運用にも入ります。
2008年11月以降、在籍車両は順次、
ご当地ナンバー「富士山ナンバー」に変更され、
2010年1月現在、すべての車両のナンバー変更が完了しています。
2012年には、鷹岡営業所に
静岡県東部地区初の大型ノンステップバス、いすゞエルガが導入されました。
外部リンク
富士急静岡バス