富士浅間神社 (藤岡市)

富士浅間神社

群馬県藤岡市に位置する富士浅間神社は、木花開耶姫命を主祭神とする神社です。安産と子育ての神様として地域の人々に篤く信仰されています。

歴史

創建については詳しい記録が残っておらず不明ですが、いくつかの伝承が残されています。天保年間の記録によると、文応年間（1260年 - 1261年）に日蓮上人がこの地を訪れ、富士仙元を勧請したことが地名の由来になったとされています。しかし、文応年間は期間が短く、日蓮上人の足跡を考慮するとこの説は疑問視されています。

別の記録によれば、元亀元年（1570年）に芦田右衛門が社殿を建立し、清源法印を別当に任じたとされています。江戸時代には文化元年（1804年）と安政7年（1860年）に社殿の改築が行われ、地域の信仰の中心として発展してきました。

明治時代に入ると、明治3年（1870年）に常岡神社と改称されましたが、明治36年（1903年）に再び富士浅間神社に復しました。その後、明治39年（1906年）には神饌幣帛料供進社に指定され、地域の重要な神社としての地位を確立しました。

昭和40年（1965年）には原因不明の火災で全焼してしまいましたが、昭和44年（1969年）に現在の社殿が再建されました。

祭神

木花開耶姫命（コノハナサクヤヒメノミコト）

文化財

太刀（備前助包）：藤岡市指定重要文化財
富士浅間神社祭礼絵巻（菊川英山筆）
富士浅間神社具足4種

周辺情報

群馬県道30号
藤岡市立藤岡第二小学校

アクセス

詳細なアクセス情報は、公式ウェブサイト等をご確認ください。

参考文献

藤岡町史編纂委員会『藤岡町史』群馬県藤岡市、1957年6月20日。
多野藤岡地方誌編集委員会 編『多野藤岡地方誌』 各説編、多野藤岡地方誌編集委員会、1976年12月23日。

外部リンク

富士浅間神社 公式HP

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