富士見台高原とは？意味をやさしく解説

富士見台高原は、岐阜県中津川市と長野県下伊那郡阿智村に跨る、中央アルプスの南端に位置する恵那山系の高原です。標高1739m、面積は約1,000ヘクタールに及び、その雄大な自然が魅力です。この高原は、岐阜県の胞山県立自然公園の一部として保護されています。

富士見台高原の最大の魅力は、その素晴らしい眺望です。北アルプス、御嶽山、南アルプス、そして中央アルプスといった、日本を代表する山々の360度パノラマが楽しめます。また、至近の恵那山をはじめ、日本百名山に選ばれている山々を23座も一望できる、まさに絶景スポットです。

かつてこの地は山伏岳と呼ばれていましたが、明治時代初期に富士講の信者が富士山を遥拝する場所を設けたことから、富士見台と呼ばれるようになりました。地名から富士山が見えると思われがちですが、実際には富士山を眺めることはできません。また、付近には古代東山道最大の難所であった神坂峠があります。

高原一面には千島笹が生い茂り、自然豊かな景観を形成しています。特に7月にはササユリが美しく咲き誇り、秋には紅葉が鮮やかに山を彩ります。四季折々の美しい自然を楽しむことができるでしょう。

富士見台高原へのアクセスは、岐阜県側からは中央自動車道中津川インターチェンジから国道19号を経由し、県道7号線を通って山道を登ると、山頂近くの駐車場に到着します。長野県側からは、中央自動車道園原インターチェンジからヘブンスそのはらへ向かい、そこからロープウェイとリフトを乗り継いで山頂へ、さらに徒歩で神坂峠を経由して富士見台高原へ行くルートがあります。

南側には山小屋の萬岳荘があり、そこから山頂までは約1.8kmの登山道が整備されています。また、南西側の恵那山頂上へも、神坂峠を経由して徒歩でアクセス可能です。

高原の真下には中央自動車道の恵那山トンネルが通っています。また、1955年には校外学習中の神坂中学校の生徒が落雷事故で亡くなった場所があり、「落雷遭難の碑」が建てられています。

ヘブンスそのはらSNOW WORLDは、冬にはスキー場として賑わいます。ロープウェイを利用して気軽に山頂付近までアクセスできます。

富士見台高原