富山市公文書館

富山市公文書館

富山市公文書館（とやましこうぶんしょかん）は、富山県富山市婦中町速星にある重要な公施設です。この公文書館は、地域の歴史や行政に関する貴重な資料を保存し、公開することを目的としています。2010年3月24日に制定された「富山市公文書館条例」に基づき、同年4月1日に婦中総合行政センター内に開設されました。

開館の目的

この公文書館は、2005年に行われた平成の大合併によって新たな富山市が誕生し、その際に合併前の各市町村が保有していた公文書や史資料の散逸を防ぐための施設として設立されました。富山市に関する公文書、行政刊行物、民俗文化に関する史資料、さらには古文書などが収蔵されています。

所蔵資料とその整理

公文書館は、公文書を25の選別基準に基づいて整理・保存しています。旧富山市市街地は、第二次世界大戦時の富山大空襲により多くの資料が失われた経緯があり、公文書館開設時点では約6,800点の公文書が収蔵されています（2010年度現在）。

沿革

1. 2005年（平成17年）4月1日 – 富山市とその周辺の6市町村が合併し、新生・富山市が誕生。
2. 2007年（平成19年）年度 – 公文書館設置に向けた準備担当が配置され、基本計画を策定。
3. 2008年（平成20年）年度 – 文書整理作業を開始。
4. 2009年（平成21年）年度 – 公文書を本庁や総合行政センターから婦中総合行政センターへ搬入し、目録作成を進める。
5. 2010年（平成22年）3月24日 – 「富山市公文書館条例」を制定。
6. 2010年（平成22年）4月1日 – 富山市公文書館が正式に開館。
7. 2016年（平成28年）4月1日 – 婦中総合行政センターが婦中行政サービスセンターに改編される。

施設概要

富山市公文書館は、7,139㎡の敷地面積を持ち、4階の延床面積は864㎡です。閲覧室や書庫を備え、一般市民が利用しやすい環境を整えています。

開館時間

公文書館の開館時間は、午前8時30分から午後5時15分までです。また、毎週土曜日、日曜日及び祝日、年末年始（12月29日から翌年1月3日まで）は休館となります。

アクセス

JR西日本の高山本線・速星駅から徒歩で約5分でアクセス可能です。この便利な立地は、地域住民や学者、研究者など多様な利用者にとって利用しやすいものとなっています。

まとめ

富山市公文書館は、地域における貴重な資料を保存し、歴史を紡いでいく重要な機関です。公文書や史資料の収集・整理・提供を通して、地域の文化と歴史の理解を深める役割を果たしており、訪れる人々に知識とインスピレーションを提供し続けています。

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