富山県学生寮

富山県学生寮（青雲寮）について

富山県学生寮は、東京都府中市に位置する男子学生寮であり、公益財団法人が運営しています。別名「青雲寮」として知られ、富山県出身の学生のための県人寮としての役割を担っています。この寮は、富山県出身の政治家、松村謙三氏が文部大臣在任中に、地方出身学生の住宅問題解決を目指し、国や都道府県、財界に働きかけたことがきっかけとなり設立されました。

沿革

1955年（昭和30年）9月: 富山県学生寮建設に向け、当時の県知事である高辻武邦氏を中心に、在京有志による協議が開始されました。同年12月には、財団法人として認可されました。
1956年（昭和31年）9月: 県、市町村、国からの補助金、および有志からの寄付により、鉄筋コンクリート4階建て、66名収容可能な寮舎が東京都世田谷区赤堤に竣工しました。
1986年（昭和61年）2月: 建物の老朽化に伴い、府中市（現在の所在地）にて新寮舎の建設が始まり、同年9月に完成しました。
2005年（平成17年）10月: 創設50周年、府中移転20周年を記念し、記念式典や大浴場の改修工事が行われました。
2010年（平成22年）11月: 公益財団法人の認定を受け、財団法人から公益財団法人へと移行しました。

概要

所在地: 東京都府中市若松町4丁目1-1。京王線東府中駅から徒歩約10分です。
設備: 学生室（70室）、食堂、小集会室、洗濯場、浴場、学習室（2室）が備わっています。
周辺施設: 府中の森公園（府中市美術館、芸術劇場）、生涯学習センター（図書館、スポーツジム）などがあります。寮の右手には人見街道が通っています。

寮での生活

学生の自主性を重んじ、寮生委員会による自治が行われています。寮生委員会は、寮生委員長、副委員長、会計、書記の4名で構成され、任期は半年です。サークル活動も盛んで、野球部などが活動しています。小集会室には、各種ゲーム機、麻雀などの卓上ゲーム、漫画などが用意されており、寮生の憩いの場となっています。

年間行事

4月: 入寮式、新入生歓迎コンパ、前期委員会選挙
6月: 球技大会
7月: 納涼祭
8月: 保護者会（富山）
10月: 後期委員会選挙
12月: 寮祭
1月: 成人を祝う会
2月: 卒寮を祝う会
3月: 入寮選考（富山）、新入寮生保護者説明会
時期不定: 防災避難訓練、寮誌『ハーモニー』の発行

また、数年に一度、学生有志によって富山県までの徒歩帰省が行われています。全行程は400km以上におよび、東京から神奈川、山梨、長野、新潟を経て富山まで至ります。この企画は8年前に当時の寮生が発案し、これまでに3回実施されました。最近では2010年8月に2名の寮生が12日間で達成しています。

青雲会

卒寮生によって構成される組織が「青雲会」です。1,100名を超える卒寮生が、政財界や教育界など多方面で活躍しており、青雲会を通じて後輩への指導や支援が行われています。

寮出身の著名人

高木繁雄（北陸銀行頭取）
長勢甚遠（元法務大臣）
広野允士（政治家）
三栗崇（オリンピック金メダリスト）
細川興一（元財務次官）
谷内正太郎（元外務次官）
* 坂田信久（テレビディレクター）

外部リンク

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