富山県道172号八幡田稲荷線

富山県道172号八幡田稲荷線：富山市街と岩瀬地区を繋ぐ動脈

富山県道172号八幡田稲荷線は、富山県富山市を起点と終点とする一般県道です。富山市街地と北部の岩瀬地区を繋ぎ、伏木富山港の貨物輸送を支える重要な役割を担っています。地元ではその役割から「産業道路」の愛称で親しまれています。

路線概要

起点である富山市海岸通から、国道41号との交点である富山市東町までを結んでいます。全長は比較的長く、市内を東西に横断するルートとなっています。沿線には、商業施設や学校、医療機関などが数多く立地しており、地域住民の生活道路としても重要な役割を果たしています。

歴史

1960年に路線として制定され、その後、1966年には国鉄北陸本線（現・あいの風とやま鉄道線）と富山地方鉄道本線を跨ぐ全長692m、幅員22mの壮大な立体交差が完成しました。この立体交差の完成は、交通渋滞の緩和や安全性の向上に大きく貢献したと考えられます。

路線状況と周辺環境

富山市内では「しののめ通り」や「産業道路」といった愛称で呼ばれており、地域に密着した道路であることが伺えます。

主要な交差点では、富山県道1号富山魚津線、国道415号、富山県道173号千原崎東富山停車場線、富山県道177号蓮町新庄線、国道8号富山高岡バイパス、富山市道綾田北代線、富山県道316号稲荷町新庄線、そして国道41号など、多くの主要道路と交差しています。

沿線には、JR北陸新幹線・高山本線の富山駅、あいの風とやま鉄道線、富山地方鉄道本線・不二越線、富山港線といった鉄道駅が複数存在し、公共交通機関とのアクセスも良好です。

さらに、富山市立豊田小学校、富山市立柳町小学校、富山市立北部中学校、富山市立奥田中学校といった教育機関や、富山医療生活協同組合富山協立病院といった医療機関も立地しています。

商業施設も充実しており、大広田ショッピングセンタールミネス、アピアショッピングセンター、DCM富山大広田店、ジョイフルシマヤ豊田店、文苑堂書店富山豊田店、ケーズデンキ富山豊田店など、多くの商業施設が営業しています。

その他にも、富山県岩瀬スポーツ公園、稲荷公園といった公園や、三菱ケミカル富山事業所、不二越東富山事業所といった企業も沿線に存在しており、多様な施設が混在する地域となっています。

まとめ

富山県道172号八幡田稲荷線は、単なる道路という枠を超え、富山市における交通、経済、そして生活の様々な側面を支える重要なインフラとして機能していると言えるでしょう。今後も、地域社会の発展に貢献していくことが期待されます。

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