富浦駅 (北海道)

富浦駅の概要

富浦駅（とみうらえき）は、北海道登別市の富浦町2丁目に位置する、北海道旅客鉄道（JR北海道）の室蘭本線に属する駅です。この駅は無人駅であり、駅員は配置されておらず、主に旅客の取り扱いを行っています。事務管理コードは▲130316です。

歴史

富浦駅は、地域住民の長年にわたる要望の結果、設置されました。1951年（昭和26年）に幌別町が国鉄に対し、富浦地区への簡易乗降場の設置を求める活動を開始しました。1952年（昭和27年）には国鉄からの設置許可が下りたものの、当初提案されていた駅の位置は地域住民が望んでいた目前ではなく、約1km離れた場所でした。そのため、地域住民や町当局は再び国鉄と交渉し、最終的には1953年（昭和28年）4月に現在の位置での設置が許可。その年の12月20日に日本国有鉄道の駅として正式に開業しました。

1990年（昭和62年）には、国鉄の分割民営化によりJR北海道に継承されました。

駅名の由来

駅名の「富浦」は地名に由来します。元々この地域は「蘭法華（らんぼっけ）」と称されていましたが、1934年（昭和9年）に行われた地名改正の際に、地域の特性を反映した「富浦」という名に変更されました。この名称は「漁業の豊かな入り江になることを願って」との意味合いを持っています。「蘭法華」はアイヌ語に由来し、近隣の丘陵にも関連していると言われています。

駅の構造

富浦駅は相対式ホーム2面2線を持つ地上駅です。無人駅のため、待合所は存在しますが、駅舎はありません。対面ホームにアクセスするには構内踏切を渡る必要があります。また、この駅は開業以来、管理が登別駅に委ねられています。

利用状況

近年の利用状況については、乗車人員の推移が報告されていますが、具体的な数値は年によって異なります。平均的な乗降人員も記録されており、年間に基づいて日数で割った数値が括弧内に示されています。

周辺情報

富浦駅周辺には、北海道道701号登別港線やいぶり中央漁業協同組合登別支所などの施設があります。また、地域の名所である蘭法華岬やポントコ山も近くに位置し、観光スポットとしても知られています。公共交通機関としては道南バスの「富浦駅前」停留所があり、アクセスが可能です。

隣の駅

室蘭本線を利用する際の隣の駅は、幌別駅と登別駅です。具体的には、幌別駅（H30）から富浦駅（H29）を経て、登別駅（H28）へと続きます。

富浦駅は、その歴史や地名の由来を持ちながら、地域住民の支えのもとで発展してきた駅です。観光も含めて、訪れる価値のあるスポットでしょう。

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