富田直亮

富田直亮

富田直亮（とみた なおすけ）は、1899年7月27日に生まれ、1979年4月26日に没した日本の陸軍軍人です。最終階級は陸軍少将であり、日中戦争後には台湾で中華民国国軍の軍事顧問団（白団）の団長を務めました。熊本県出身であり、陸軍士官学校第32期、陸軍大学校第39期を卒業しています。晩年の秘書は阿尾博政でした。

年譜

1899年（明治32年）7月27日 - 出生
1920年（大正9年）5月26日 - 陸軍士官学校卒業
1920年（大正9年）12月26日 - 陸軍歩兵少尉に任官
1923年（大正12年）12月 - 陸軍歩兵中尉に昇進
1924年（大正13年）12月26日 - 陸軍大学校入校
1927年（昭和2年）12月6日 - 陸軍大学校卒業
1930年（昭和5年）3月 - 陸軍歩兵大尉に昇進
1930年（昭和5年）4月 - 東京外国語学校入校
1931年（昭和6年）4月 - アメリカ留学
1931年（昭和6年）12月 - 参謀本部部員に任命
1933年（昭和8年）12月 - 朝鮮軍参謀に就任
1935年（昭和10年）8月 - 陸軍歩兵少佐に昇進
1938年（昭和13年）7月15日 - 陸軍省軍務課国内班長（中佐）に就任
1939年（昭和14年）8月1日 - 第1軍高級参謀（大佐）に就任
1940年（昭和15年）8月1日 - 陸軍歩兵大佐に昇進
1940年（昭和15年）10月10日 - 陸軍大学校兵学教官に就任
1944年（昭和19年）8月1日 - 陸軍少将に昇進
1944年（昭和19年）12月18日 - 第23軍参謀副長、香港占領地総督部参謀副長を兼任
1945年（昭和20年）4月15日 - 第23軍参謀長、香港占領地総督部参謀長を兼任
1946年（昭和21年）5月 - 復員
1947年（昭和22年）11月28日 - 公職追放仮指定を受ける
1950年（昭和25年）2月 - 台湾政府軍事顧問団（白団）団長に就任
1972年（昭和47年） - 中華民国陸軍上将に特進
1979年（昭和54年）4月26日 - 休暇で日本に帰国中に東京にて死去（満79歳）

白団での活動

富田直亮は、日中戦争後、台湾に渡り、中華民国国軍の軍事顧問団である白団の団長として活動しました。白団は、日本軍の元将校や兵士たちが中心となり、中華民国軍の近代化と戦闘能力向上に貢献しました。富田は、そのリーダーとして、台湾の防衛体制強化に尽力しました。

墓所

富田の遺骨は分骨され、日本と台湾に分かれて安置されています。日本では、彼の故郷に近い場所に、そして台湾では新北市の樹林にある海明禅寺に安置されています。これは、彼の日本と台湾における貢献を象徴していると言えるでしょう。

富田直亮は、日本の陸軍軍人として、また台湾における軍事顧問団のリーダーとして、重要な役割を果たしました。彼の生涯は、日本の近代史における軍事と国際関係の一側面を映し出しています。

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