寒河駅

寒河駅：赤穂線の岡山県内玄関口

岡山県備前市日生町寒河に位置する寒河駅は、西日本旅客鉄道（JR西日本）赤穂線に属する無人駅です。駅番号はJR-N16。相生方面から岡山県内に入った最初の駅であり、この駅を境に、JR西日本の管轄が近畿統括本部から中国統括本部へと移行します。ただし、運転系統上の境界は播州赤穂駅となっています。また、駅番号は岡山駅から寒河駅間でしか設定されておらず、播州赤穂駅方面には設定されていません。

歴史と変遷

寒河駅は1962年（昭和37年）4月1日、国鉄赤穂線の備前福河駅と日生駅間に新設されました。当初は気動車のみが停車する無人駅でしたが、1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となりました。近年では、2018年（平成30年）9月15日にICOCA対応のIC専用機が導入され、ICOCAが利用可能となっています。

駅舎と構造

寒河駅は地上駅で、岡山方面に向かって右側に単式ホーム1面1線を有するシンプルな構造です。ホームは嵩上げされておらず、列車との間に段差があります。駅舎はなく、無人駅であるため、有人改札や駅員による案内はありません。列車交換ができない棒線駅のため、岡山方面行きと播州赤穂方面行きの両方が同一ホームを使用します。利用客の利便性を考慮し、自動券売機とICカード読取装置が設置されています。

利用状況と周辺環境

寒河駅の1日平均乗車人員は近年変動しており、詳細はJR西日本の発表資料などを参照ください。駅周辺は、片側は山に面し、反対側は山間の集落が広がっています。農地や寒河八幡宮があり、静かな自然環境に囲まれた場所です。駅から南西へ進むと日生運動公園があり、地域住民の憩いの場となっています。駅周辺には、備前市立日生東小学校、日生認定こども園といった教育施設も存在します。交通アクセスとしては、国道250号や岡山県道397号寒河本庄岡山線が駅近くにあり、備前市営バスの日生線「寒河中」停留所も利用可能です。

アクセスと接続

寒河駅は、近隣の集落や学校、公園へのアクセス拠点として機能しています。周辺には農地が広がり、のどかな田園風景が広がっているのが特徴です。公共交通機関としては、JR赤穂線に加え、備前市営バスも利用できます。

まとめ

寒河駅は、赤穂線の駅として、地域住民の生活を支える重要な役割を担っています。無人駅ながらICOCA対応など利便性向上への取り組みも見られ、周辺環境と調和した存在感を示しています。自然豊かな環境に位置する寒河駅は、のどかな風景と、利用客の利便性を両立させた、特徴的な駅といえます。将来的には、利用状況の変化や地域開発に合わせた駅周辺の整備も期待されます。

もう一度検索