寝ても醒めても

寝ても醒めても

『寝ても醒めても』は、シンガーソングライターFayrayがリリースした、キャリア通算7作目にあたるオリジナルアルバムです。

この作品は、2009年1月14日にR and Cレーベルより発売されました。

アルバムには、ボーナストラックを含む全13曲が収録されています。楽曲の制作は、主にFayray自身が担当しており、多くの楽曲で作詞、作曲、そして編曲を手がけています。

収録曲は以下の通りです。

1. 序曲（0:36）
2. るらら（4:12）
3. 流れ星（2:55）
4. さよなら（1:59）
5. 陽の当たる海（2:29）
6. By The Fire（3:54）
7. 寝ても醒めても（4:31）
8. 愛のリズム（2:11）
9. いいな（3:03）
10. Lullaby（3:00）
11. ruby（3:49）
12. ゼロ（bonus tracks）（4:00）
13. ひとりよりふたり（bonus tracks）（4:34）

作詞・作曲クレジットを見ると、大半の楽曲をFayrayが手がけていますが、「Lullaby」ではRusty Santosが作詞・作曲の両方を担当しています。また、「陽の当たる海」と「By The Fire」では、FayrayとRusty Santosが共同で作曲を行っています。

編曲面においても、FayrayはRusty Santosと共に多くの楽曲のアレンジを担当しています。しかし、ボーナストラックである「ゼロ」と「ひとりよりふたり」の2曲に関しては、FayrayはDowgie Bowneと共同で編曲を行っています。

レコーディングには、Fayray（ピアノ、ボーカル）を中心に、多様なミュージシャンが参加しています。バンドメンバーとして、Rusty Santos（ギター）、青山純（ドラム、パーカッション）、富倉安生（ベース）らが名を連ねています。また、ギタリストの窪田晴男が「By The Fire」（#6）に参加しています。

特定の楽曲（「流れ星」#3、「寝ても醒めても」#7）にはストリングスアレンジが加えられており、サウンドに彩りを加えています。これらのストリングスセッションは、二つの異なるスタジオで行われました。

まず、Studio SOMEWHEREでのセッションでは、Rusty Santosがストリングスアレンジを担当し、阿部倫子（ヴァイオリン）、松沼夕夏（ヴィオラ）、津森奈保子（チェロ）といった演奏家が参加しました。

一方、Sony Music Studios Tokyoでのセッションでは、かみむら周平がストリングスアレンジを担当し、今野均、桐山なぎさ（共にヴァイオリン）、渡部安見子（ヴィオラ）、笠原あやの（チェロ）といった顔ぶれが演奏を務めました。

特にボーナストラックの「ひとりよりふたり」は、他の収録楽曲とは異なるミュージシャン編成で録音されているのが特徴です。

この楽曲には、Kelly Wollesen（ドラム）、Marc Ribot（アコースティックギター、エレクトロニックギター）、Shazad Ismaily（ベース）、Thomas Bartlett（フェンダーローズ、ハモンドオルガン）、Marika Hughes（チェロ）、Carla Kihlstedt（ヴァイオリン）、Dowgie Bowne（サイドギター、エレクトロゴールド）、TOMZUIN H（プログラミング）といった、個性豊かなプレイヤーたちが参加しており、楽曲に独自のサウンドをもたらしています。

このように、『寝ても醒めても』はFayrayのソングライティングとパフォーマンスを中心に据えつつも、共同プロデューサーであるRusty Santosをはじめ、国内外の多様なミュージシャンとのコラボレーションによって生まれた、豊かな音楽性を持つアルバムと言えます。

もう一度検索