TOMZUIN H

TOMZUIN H: 音楽の新境地を切り開いた音楽プロデューサー

プロフィール

TOMZUIN H（トムズィン・エイチ）は、1970年生まれの日本の音楽プロデューサー、作曲家、編曲家、エレクトロニック・ミュージシャンです。彼の本名は原田智弘で、日本大学芸術学部演劇学科を卒業しています。また、ホッピー神山が名付け親となっています。

経歴

TOMZUIN Hは13歳の頃、シンセサイザーを手にしたことで音楽への道を歩み始めました。10代の頃にはバンド活動とともにカセットMTRを使った多重録音を行い、多様な音楽スタイルを確立しました。大学在学中からはCM音楽の作曲やサウンドプログラミングの仕事を経験し、卒業後には楽器メーカーでのシンセサイザー研究開発に携わりました。

1998年に、実姉の原田雅子や矢野慶一と共に有限会社イニスを設立し、マルチメディアコンテンツやゲームの制作にも取り組みます。この時期、PS2用ソフト「ギタルマン」やその続編である「ギタルマンLIVE」の音楽制作を通じて、音楽プロデューサーとしてのキャリアを築いていきます。

その後、TOMZUIN Hは音楽に専念すべくSONICA CO., LTD.を設立。楽器メーカーへのコンサルティングや商業音楽の制作を行いながら、独自のアーティスト活動も展開しました。ホッピー神山との出会いを契機に、多くのアーティストとのコラボレーションが始まりました。

ディスコグラフィ

アルバム

• - 『bird people』 (2004年)

彼の1stソロアルバムで、共同プロデューサーにホッピー神山を迎え、ゲストアーティストには原田郁子やヤドランカが参加しました。

• - 『savon』 (2005年)

ロボピッチャーや京都町内会バンドのベーシスト有田さとこと結成した「ANT★LION」から派生した作品で、TOMZUIN Hも演奏に参加。

• - 『Ring』 (2013年)

実に9年ぶりの新作として、独自の楽曲を展開。多様な楽器が登場し、各種演奏家とのコラボが実現しました。

コラボレーション

TOMZUIN Hは多くのアーティストと協力してきました。大木彩乃や種ともこ、またエレクトロ・トラックの制作では元ちとせなど、さまざまなジャンルで活動しています。特に大木彩乃の作品では、ライブ活動にも深く関わり、その独特な音楽スタイルを形成しました。

また、様々なメディアにおいても才能を発揮し、Eテレの「シャキーン」や、アルケミストの全作品のプロデュースなど、広範な活動を展開しています。

サンプリング音源の開発

TOMZUIN Hは、Sonica Instrumentsという部門を立ち上げ、和太鼓音源を初め、津軽三味線や尺八の音源ライブラリーを開発しました。特に「Japanese Taiko Percussion for BFD2.1」は、高い評価を受けており、ハリウッド映画でも使用されています。

さらなる展望

彼は、音サイネージやサウンドプロジェクションを事業化する「ソラソレ堂」を設立し、音楽の新しい形を模索しています。最近の取り組みとして、音を投影する新たな試みが注目されています。

TOMZUIN Hは、これからも数多くのプロジェクトを通じて、音楽の可能性を広げていくことでしょう。

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