寺島信子

寺島 信子（てらしま のぶこ）

寺島信子（1929年1月23日生まれ）は、日本の著名な女優であり声優でもあります。東京都で生まれた彼女は、大和田小学校を卒業後、日出高等女学校（現在の目黒日本大学高等学校）を経て、演劇の道を志しました。

略歴

高校を卒業した後、彼女は新協劇団の研究生として演劇のキャリアをスタートさせ、初舞台を踏みました。また、井上正夫演劇道場を経て、父親の縁で水谷八重子の一座に入り、そこで新派の舞台で活動を開始します。1950年に、一座の幹部となりますが、その後一座が解散し、ラジオ東京放送劇団に入団しました。1957年4月には同劇団から離れた後も、さまざまなプロダクションに所属し続けました。

彼女は、特にラジオドラマの分野で活躍し、続いてテレビドラマでも多くの作品に出演しました。著名な作品には、『これが青春だ』や『でっかい青春』などがあります。特に声優としての活動も評価されており、アニメ『ニルスのふしぎな旅』ではアッカ隊長役を担当しました。また、海外ドラマ『ERII緊急救命室』などでも声優として活躍し、キャサリン・ヘップバーンの吹替えを担当したことでも知られています。とはいえ現在は高齢により、声優業は行っていないとのことです。

人物

寺島信子の父親は新派の俳優・寺島正広であり、弟の寺島康夫は東京放送技術局の業務部長を務めました。信子は息子を持ち、その息子とはテレビドラマ『パパ起きてちょうだい』やラジオドラマでの共演を果たしています。彼女は青年時代、嵯峨隆一と結婚の約束をしていましたが、嵯峨が自ら命を絶ったため、この関係は続きませんでした。この出来事は寺島にとって非常に辛いものであり、彼女自身も追い詰められた感情を持っていたとされています。

信子は1958年にTBSプロデューサーの原弘男と結婚。しかし、1963年には離婚し、息子の親権は原に渡ることとなりました。原は「今後も母親として接することは構わない」と述べていたが、実際には息子は転々とした生活を強いられ、寺島は家庭裁判で親権の変更を求め見事に勝ち取ります。その後も、原は一切の養育費を支払わず、これが彼女の今後のキャリアに影響を与えることとなりました。

彼女の演技活動

信子は多くのテレビドラマや映画に出演しており、その中には『不道徳教育講座』や『大奥』、また映画『岸壁の母』や『流血の記録』などがあります。また、声優作品としても多彩で、洋画の吹き替えや海外ドラマでも数多くの役をこなしました。特にアニメや海外作品においては、その演技力が高く評価されています。

後任・代役

寺島信子は多くの作品で後任や代役も担当しており、彼女の抜群の演技力が多くの作品で重宝されています。

最後に

寺島信子の演劇人生は、数々の舞台や映像作品を通じて語り継がれることでしょう。彼女の経験と才能が日本のエンターテインメント界に与えた影響は計り知れません。

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