寺島本町西

寺島本町西は、徳島県徳島市に位置し、内町地区に属する町名です。一丁目と二丁目があり、JR徳島駅の駅前西半分を占めています。この記事では、寺島本町西の地理、歴史、そして現在の様子を詳しく解説します。

地理

寺島本町西は、徳島市の中心街に位置し、徳島駅の駅前広場から西に広がるエリアです。中央を徳島県道30号が南北に走り、この県道を境に、西側が二丁目、東側が一丁目となっています。

一丁目は、徳島駅に近く、駅前広場から駅西口へと続くポッポ街商店街があります。この商店街は、通勤・通学者の通路として利用されるだけでなく、若者にも人気のスポットです。かつては国鉄四国総局があり、ホテルや病院、企業の社屋が立ち並び、交通量が多い地域でした。徳島駅前再開発事業により、そごう徳島店（現在は閉店）が開業してからは、買い物客で賑わいました。

一方、県道を越えた二丁目は、オフィスや教育機関が多く見られます。

歴史

江戸時代、寺島本町西は徳島城との間を流れる寺島川沿いに位置し、寺島本町東と共に家老や中老の屋敷が並ぶ武家地でした。東西に貫く本丁筋（現在の「ありの道」）が主要な通りでした。本丁筋の西端は、寺島川を越える出来島橋で出来島と繋がっていました。

明治時代には寺島町の一部となり、本丁筋を境に北側が寺島本町北の西半分、南側が藍場町の北部でした。1903年には内町小学校が現在の寺島本町西・藍場町に移転し、1978年までこの地にありました。1899年には、現在の寺島本町西・東にかけて徳島駅が開設され、徳島市の玄関口となりました。

20世紀初頭には、アメリカ人宣教師チャールズ・アレキサンダー・ローガンが現在のポッポ街中ほどに居住し、活動していました。そのため、この付近を南北に通る小路はローガン小路と呼ばれていました。ローガン小路は本丁筋から花畑踏切（現在の県道30号と高徳線の踏切）に通じており、西ノ丸運動場（現在の内町小学校）への道として利用されていました。

1941年に寺島本町西となり、1975年の地番整理により寺島本町西一丁目および寺島本町西二丁目となりました。1983年には、寺島本町西・元町にかけて徳島そごうが開業し、地域経済に大きな影響を与えました。

交通

寺島本町西には、JR四国の高徳線が通り、徳島駅が利用できます。道路は、国道192号、徳島県道13号徳島停車場線、徳島県道30号徳島鴨島線が通っています。

施設

寺島本町西には、徳島駅の一部、徳島クレメントプラザの一部、三越徳島、ポッポ街、阿波證券、阿波交通、ホテルグランドパレス徳島などの施設があります。二丁目には、イーズアカデミー、四国大学交流プラザ、四国大学附属保育所、四国電力藍場変電所などがあります。

かつては、そごう徳島店が存在しましたが、現在は閉店しています。

寺島本町西は、徳島市の中心部として、交通の便が良く、商業施設や教育機関が集まる地域です。歴史的な背景も持ち合わせており、多様な魅力を持つエリアと言えるでしょう。

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