寺島良

寺島良調教師の歩み:野球から競馬への転身と200勝達成



寺島良調教師は、1981年岐阜県生まれ。幼少期から書店の経営を営む実家で育ち、中学生時代から競馬への興味を持つようになりました。高校時代は野球に情熱を注ぎ、甲子園出場を目指して三塁手として活躍しました。しかし、高校卒業後は競馬への道を志し、北海道大学経済学部に進学。大学時代は馬術部に入部し、馬場馬術の選手として大会に出場。4年生時には主将を務めるなど、リーダーシップも発揮しました。

大学卒業後は、競馬の世界に飛び込むため、ノーザンファーム空港牧場で牧夫として勤務。ここで得た経験は、後の調教師としてのキャリアに大きく役立つことになります。2006年、念願叶って栗東トレーニングセンター大久保龍志厩舎に入職。調教助手兼厩務員として、アサクサキングスなどの管理に携わります。その後、松田国英厩舎へ移籍し、更なる研鑽を積みました。

2015年、念願の調教師試験に合格。1年間の技術調教師研修を経て、2016年9月、急逝した田中章博調教師の厩舎を引き継ぐ形で自身の厩舎を開業しました。そして、同年9月24日、阪神競馬場1レースでサツキユニヴァースに騎乗し、調教師としてデビュー。翌週にはコクスイセンで初勝利を挙げ、調教師としての道を歩み始めました。

開業後も順調に勝ち星を重ね、2017年にはプロキオンステークスキングズガードで制覇し、重賞初制覇を飾りました。その後も数々の勝利を重ね、2020年にはJRA通算100勝を達成。そして2023年11月25日には、京都競馬場9レースでゴールドプリンセスが1着となり、JRA通算200勝の大台に乗せました。現役108人目となる快挙達成です。

寺島調教師の厩舎には、今村聖奈騎手など若手騎手も所属しており、育成にも力を入れています。

寺島良調教師の主な管理馬



寺島調教師は、数々の活躍馬を送り出しています。その中でも特に注目すべき馬は以下の通りです。

キングズガード: 2017年プロキオンステークス優勝
スプリングボックス: 2020年小倉サマージャンプ優勝
ディバインフォース: 2021年ステイヤーズステークス優勝
キングズソード: 2023年JBCクラシック優勝、2024年帝王賞優勝
セラフィックコール: 2023年みやこステークス優勝、2024年ダイオライト記念優勝
ハッピーマン: 2024年兵庫ジュニアグランプリ優勝

これらの馬たちは、寺島調教師の指導力と情熱によって、素晴らしい成績を残しました。

まとめ



寺島良調教師は、野球から競馬へと転身し、並々ならぬ努力と情熱によって、数々の成功を収めてきました。調教師として200勝を達成したことは、その努力の証です。今後の活躍にも期待が高まります。 彼の指導の下、多くの若手騎手や調教助手も成長を遂げていることも、彼の指導力の高さを物語っています。 野球で培った精神力と、大学時代の馬術経験、そして牧夫や助手としての経験が、現在の成功の基盤となっていることは間違いありません。 今後の活躍にも期待しましょう。

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