寺田光徳

寺田光徳

寺田光徳（てらだ みつのり、1947年9月 - ）は、日本のフランス文学者、翻訳家であり、熊本大学名誉教授です。19世紀フランス文学、特に疾病に関する研究で知られています。

人物

静岡県に生まれ、現在は東京都東大和市に在住しています。

大阪市立大学仏文科を1974年に卒業後、1981年に同大学院博士課程を満期退学しました。その後、弘前大学助教授を経て、2002年に熊本大学教授に就任。2013年4月からは熊本大学名誉教授となりました。

1998年には、「跳梁するシフィリス 十九世紀文学における梅毒神話をめぐって」で大阪市立大学より文学博士号を取得しています。

研究内容

寺田光徳は、19世紀フランス文学における疾病、特に梅毒をテーマにした研究で知られています。また、エミール・ゾラの作品に関する研究も行っており、文学と社会の関係について考察を深めています。

著書

『梅毒の文学史』（平凡社、1999年）
『欲望する機械 - ゾラの「ルーゴン＝マッカール叢書」』（藤原書店、2013年）
『ゾラの芸術社会学講義 - マネと印象派の時代』（藤原書店、2021年）

翻訳

『失行症』（Jean-Louis Signoret, Pierre North、渡辺俊三共訳、医学書院、1984年）
『かたちと力 原子からレンブラントへ』（ルネ・ユイグ、西野嘉章共訳、潮出版社、1988年）
『火、そして霧の中の信号 - ゾラ』（ミッシェル・セール、法政大学出版局、叢書・ウニベルシタス、1988年）
『時間を読む』（ミシェル・ピカール、法政大学出版局、叢書・ウニベルシタス、1995年）
『梅毒の歴史』（クロード・ケテル、藤原書店、1996年）
『正も否も縦横に 科学と神話の相互批判』（アンリ・アトラン、法政大学出版局、叢書・ウニベルシタス、1996年）
『フラ・アンジェリコ 神秘神学と絵画表現』（ジョルジュ・ディディ=ユベルマン、平岡洋子共訳、平凡社、2001年）
『獣人 愛と殺人の鉄道物語』（ゾラ、藤原書店、2004年）
『人と細菌 17-20世紀』（ピエール・ダルモン、田川光照共訳、藤原書店、2005年）

外部リンク

熊本大学文学部文学科仏語仏文学名誉教授 寺田光徳のページ

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