寺田楽器

株式会社寺田楽器

株式会社寺田楽器（てらだがっき）、英名はTerada Musical Instrument Co. Ltd. は、日本の楽器製造メーカーで、愛知県海部郡蟹江町に工場を構えています。主に様々なブランドのギターをOEM（相手先ブランド名製造）することで知られる企業で、寺田楽器製作所とも呼ばれています。

歴史

寺田楽器の創業は1916年に遡ります。その年に、寺田彦蔵がバイオリンを中心とした弦楽器製造を行っていた酒井楽器の工場長を務めた後、独立し寺田木工所を設立しました。創業当初は弦楽器の生産を行っていましたが、1930年代に入ると、イタリアの楽器卸売業者からのクラシックギター製造の依頼が増加しました。この需要を受けて、寺田楽器は徐々にギター製造のOEMに特化する方向へシフトしていきました。

自社ブランド

寺田楽器は、いくつかの自社ブランドを展開しています。特に有名なものには、

• - 寺田彦蔵
• - サム
• - VG
• - Infie
• - Rozeo があります。これらのブランドは、寺田楽器が提供する高品質な製品を反映しており、多くの音楽愛好者やプロミュージシャンに支持されています。

OEMブランド

寺田楽器は、OEM生産を通じて多くの有名ブランドと提携しています。具体的には、以下のブランドが挙げられます：

• - TSK
• - Terry's Casual

これらの製品は、寺田楽器で製作された後、T'sTで検品を受けて出荷されます。

また、グレッチ、神田商会、グレコ、フェンダージャパン（1997年～2008年）、エピフォン、ディアンジェリコ、ベスタクス、モリダイラ楽器、モーリス楽器製造、S.Yairi、サドウスキー、フーチーズ、Crews Maniac Soundなど、さまざまなブランドのギターも手掛けています。

特に注目すべきは、ESPとの共同作業や、アイバニーズのホローボディシリーズの廉価版（1987年～1997年）での製造経験など、多岐にわたるブランドとの連携です。

生産拠点

寺田楽器の製造の中心は、蟹江町にある工場です。この工場では、長年の経験と技術を活かし、日々高品質の楽器が生産されています。

参考情報

寺田楽器に関する詳しい情報は、公式のFacebookページや国産ギター研究所のウェイバックマシンにて確認することができます。これらのリンクでは、最新の製品情報や特別なイベントについての情報が得られます。

総じて、株式会社寺田楽器は、日本国内外での楽器製造において信頼されるメーカーとして発展を続けており、その技術力と品質は多くのミュージシャンに支持されているのです。

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