寺田静

寺田 静（てらた しずか）

寺田静氏は、1975年3月23日生まれの日本の政治家で、参議院議員として活躍しています。旧姓は江上で、秋田県横手市で生まれました。彼女の教育やキャリアを通じて、政治の道に進むまでの経緯を紐解いていきます。

幼少期と教育

寺田氏は、幼少期に父親の仕事の関係で青森市や茨城県に転居し、その後再び横手市に戻りました。彼女の就学時代は、学校が推進していた管理教育に馴染めず、多くの辛い経験を経ています。特に、中学3年生のころには、横手南中学校での5か月間の不登校を経験しています。その後、秋田県立横手城南高校に在籍しましたが、再び進路指導などが合わずに中退し、大検を取得。その後、仙台市の代々木ゼミナールを経て、1994年には早稲田大学人間科学部に進学し、学士の学位を得ました。

大学卒業後は、東京大学生産技術研究所で勤務し、その後ハワイ大学海洋科学部に入学します。この間、彼女は自身のキャリアを深めつつ、政治の世界に足を踏み入れるきっかけを得ることになります。

政治家としての活動

彼女の政治活動は、2003年に始まります。その年、父親からの勧めで、夫である寺田学氏の衆議院選挙の手伝いを行ったことがきっかけです。2009年には寺田学と結婚し、その後10年以上にわたって夫と川口博氏の公設秘書を務めました。加えて、電気自動車普及協会でも勤務し、環境問題への取り組みも行っていました。

参議院議員選挙

2018年から、秋田県での次期参院選に向けて、立憲民主党、国民民主党、社会民主党の間で統一候補の擁立に向けた動きがありました。その中で、寺田氏に立候補の要請があり、2019年3月に正式に立候補の意向を表明しました。選挙戦では、自民党の現職である中泉松司氏を破り、参議院議員に初当選を果たします。

彼女の当選は、特に秋田市における地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」に対する反対姿勢が大きな支持を集める要因となりました。寺田氏は、多くの市町村で支持を集め、自らの思想が反映された結果をもたらしたのです。

政策と主張

寺田静氏の政策については、憲法改正に反対の意向を示しており、特に先制攻撃に対しても否定的です。また、北朝鮮に対しては圧力よりも対話を重視する立場を取っています。さらに、選択的夫婦別姓制度や同性婚への賛成の意見を表明しています。

彼女は、アベノミクスに対してはあまり評価せず、消費税の引き上げについても反対の立場を示しています。また、子供を守るための表現規制については、賛同しつつ、国連勧告に基づく法改正も訴えている少し複雑な立場を持っています。

所属団体

寺田氏は、人権外交を進めるための超党派の議員連盟や、対中政策に関する国会議員連盟に所属しています。これらの活動を通じて、彼女は国内外での人権の重要性を広めることに取り組んでいます。

まとめ

寺田静氏は、多様な経験を経て政治の世界に進出し、参議院議員としての役割を果たしています。彼女の政策や主張は、常に社会問題に寄り添いながら進められており、日本の未来に向けた重要な議論を巻き起こしています。

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