寺西翔生

寺西 翔生

基本情報

氏名：寺西 翔生（てらにし しょうき）
生年月日：2002年5月21日
ポジション：フッカー（HO）
所属チーム：狭山セコムラガッツ

経歴

高校時代

ラグビーの強豪として名高い大阪府の常翔学園高等学校にて、選手としての基礎を固めた。高校時代は主にフッカーとしてプレー。このポジションは、スクラムの最前列中央を担い、ラインアウトでの正確なスローイング、そしてフィールドプレーにおけるボールキャリーやタックルなど、グラウンド上の多岐にわたる局面で重要な役割を果たす。

高校2年次、その潜在能力が評価され、U17近畿ブロックの選抜メンバーに名を連ねた。全国高等学校合同チームラグビーフットボール大会、通称KOBELCO CUPに出場。全国各地から集まる同学年の精鋭たちとの対戦を通じて、ハイレベルな試合経験を積んだ。

同年冬、全国高等学校ラグビーフットボール大会（通称：花園）にチームの一員として出場。この大会では控えのフッカーとしてチームに貢献し、常翔学園は全国ベスト4という好成績を収めた。全国大会の舞台裏や緊迫感を肌で感じたことは、その後の成長に繋がる貴重な経験となった。

高校3年次には、チームの主力フッカーとして花園の先発メンバーに定着。前年以上に責任あるポジションで、全国の強豪校相手に真っ向から挑み、選手としての経験値をさらに積み上げた。

大学時代

高校卒業後、大学ラグビー界の強豪である天理大学へと進学。大学でも引き続きフッカーとしてプレーを続けた。

大学3年次からは、チームの重要なレギュラーフッカーとして不動の地位を確立。スクラムやラインアウトといったセットプレーの中心人物として、チームの戦術遂行において欠かせない存在となった。この年、全国大学ラグビーフットボール選手権大会に出場し、天理大学の全国ベスト4進出に大きく貢献。大学ラグビーのトップレベルで通用する実力を遺憾なく発揮した。

大学4年次もチームの主力として活躍。再び全国大学ラグビーフットボール選手権大会の舞台に立ち、チームはベスト8に進出。大学トップレベルでの経験を重ね、選手として着実に成長を続けた。

プロキャリア

大学での活動を終える直前の2025年2月、日本のプロラグビーリーグであるジャパンラグビーリーグワンに所属する狭山セコムラガッツへの加入が正式に発表された。これは「アーリーエントリー」という制度を利用したものであり、大学卒業を待たずにプロリーグの公式戦に出場することが可能となる。この事実は、寺西選手へのプロチームからの高い評価と即戦力としての期待を示すものと言えるだろう。

2025年3月には天理大学を卒業し、学生ラグビーからプロフェッショナルへとそのキャリアの場を移した。狭山セコムラガッツの一員として、新たな挑戦をスタートさせた。

まとめ

寺西翔生選手は、常翔学園高校、天理大学という日本のラグビー界において確かな実績と歴史を持つチームで育成されてきた。特にフッカーとして、高校・大学を通じて全国大会でチームの中心選手として活躍し、その実力とポテンシャルを示してきた。大学選手権における連続での上位進出は、選手としての確かな成長曲線を描いていることの証である。

若手でありながら、高校・大学で豊富な全国大会経験を持つ寺西選手は、ジャパンラグビーリーグワンという更なる高みで、フッカーとしてチームの勝利に貢献することが期待される。今後の彼のキャリア、特にプロ選手としてどのような活躍を見せるのか、注目が集まる存在である。

もう一度検索