寿一実

寿 一実（ことぶき かずみ）について

寿一実（1956年5月26日 - 2023年5月5日）は、日本の喜劇役者であり、ローカルタレントとしても知られています。本名は中川一美で、吉本興業福岡支社（福岡吉本）に所属していました。彼は九州新喜劇の座長として活躍し、多くの人々に愛されました。

初期の経歴

寿は芦屋市立芦屋高等学校を卒業後、劇団アカデミーに入団しました。1976年7月11日、吉本興業の林正之助会長の紹介によって、吉本新[[喜劇]]の座員となることで、彼のキャリアがスタートしました。新喜劇では、副座長の地位にまで昇進し、木村進（三代目博多淡海）や間寛平座長と共にその名をとどろかせました。

彼は新喜劇における「筋運び」を任され、ユニークなキャラクターやネタの構築においても評価を受けました。特に、「ハゲキャラ」の先駆けとして知られ、トイレの吸盤を使ったユーモラスな演技や、ハゲた部分でマッチに火を付けられるネタは観客に強い印象を残しました。

引退と復帰

1989年には「新喜劇やめよっカナ?キャンペーン」の一環で、一時引退を決意しました。この引退の原因は、連帯保証人として背負った先輩芸人の借金にあり、彼は故郷の佐世保に戻り、不動産業をかたわら全額を返済しました。その後、吉本興業が九州進出を進めるにあたり、タレント育成の役割が期待され、1992年に福岡吉本に復帰します。復帰後、彼は芸名を寿一実に改名し、主に福岡や長崎のローカルテレビ番組に出演しました。

芸歴40周年と九州新喜劇の立ち上げ

2016年には、芸歴40周年を迎え、還暦を祝う記念公演を飯塚市の嘉穂劇場で開催しました。この公演には、内場勝則や石田靖、博多華丸・大吉などのゲストが参加し、「福岡版新喜劇」が披露されました。さらに、2018年には「九州新喜劇」を立ち上げ、初代座長としてリーダーシップを発揮しました。

最期の時

寿一実は2023年5月5日、長崎県内の病院で66歳の生涯を閉じました。彼の死は多くのファンや関係者にとって衝撃的な出来事でした。

主な出演番組

寿一実は数多くのローカルテレビ番組に出演しており、代表的な番組には、福岡放送の「ナイトシャッフル」、テレビ西日本の「情報レシピ ニジ☆ゴジ」や「ももち浜ストア」、長崎国際テレビの「ひるじげドン」などが含まれます。特に、「24時間テレビ」のメインパーソナリティに2006年から2年連続で起用されたことでも知られています。さらに、特別編として放送された「孤独のグルメ Season4」ではサラリーマン役を演じ、幅広いジャンルでの活躍を見せました。

CM

また、彼はCMにも出演しており、特に「キリン一番搾り」の広告に登場したことでも知られています。

寿一実のユニークな演技や人柄は、彼を観る人々に大きな笑いと影響を与えました。彼のキャリアは、九州の喜劇界において欠かせないものとなり、その功績は今後も語り継がれることでしょう。

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