射水市新湊博物館

射水市新湊博物館

射水市新湊博物館（いみずししんみなとはくぶつかん）は、富山県射水市鏡宮にある公立博物館です。この博物館は1998年に開館し、地元の歴史や文化を展示しています。元々は「新湊市博物館」として始まりましたが、2005年に新湊市が周辺町村と合併して射水市となったため、名前が改められました。

博物館の位置と建物

博物館は、国道8号と国道472号が交差する鏡宮交差点近くに位置し、道の駅カモンパーク新湊の北側にあります。その敷地面積は7,079.41m²で、鉄筋コンクリート造りの1階建ての建物となっています。建築面積は2,063.54m²、延床面積は1,980.26m²です。

収蔵品の概要

この博物館は、特に地域の歴史や文化を反映した収蔵品を数多く所蔵しています。中でも、中世の港町であった放生津に関係する越中守護所「放生津城」や北前船にまつわる資料の展示が目を引きます。また、人間国宝である陶芸家の石黒宗麿の作品や、彼に影響を受けたさまざまな美術品も展示されています。

主な収蔵品

• - 高樹文庫: 江戸時代の和算家・測量家である石黒信由に関する約12,200点の資料が寄託されています。重要文化財に指定されている資料もあり、その中には彼の著作や地図が含まれています。
• - 石黒宗麿の陶芸作品: 418点に及ぶ作品群が所蔵され、彼の技術と美意識を紹介しています。
• - 岩橋善兵衛の望遠鏡: 1808年に作られたこの望遠鏡は、現在までに見つかっている中で最も長い部類に入ります。

文化財の指定

博物館内には、国指定の重要文化財も多く存在します。特に石黒信由関係資料は、1984年に重要文化財に指定され、その後も色々な追加指定がなされており、現在では計6,392点が登録されています。

展示内容

博物館は、常設展示室が2つと企画展示室を持ち、訪問者に地域の歴史を知ってもらうための様々な展示が行われています。1つ目の常設展示室では、新湊の歴史や、放生津城の出土品、北前船の資料が紹介されています。2つ目の展示室では、石黒信由とその関連資料の展示が行われています。

施設の利用とアクセス

開館時間は9時から17時（入館は16時30分まで）で、毎週火曜日や祝日の翌日には休館日があります。観覧料は一般310円、中学生以下は無料です。博物館へのアクセスは、自動車や公共交通機関が利用でき、北陸自動車道小杉ICからは約10分ほどで到着可能です。また、射水市コミュニティバスを利用する場合、最寄りの「カモンパーク新湊」バス停から徒歩1分でアクセスできます。

まとめ

射水市新湊博物館は、地域の文化や歴史を深く知ることができる貴重な場所です。多彩な収蔵品や展示が、訪れる者に感動と学びを提供しています。

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