導火線

導火線（どうかせん）について

導火線は、黒色火薬を核心とし、紙や他の材料で被覆されたひも状の製品です。この装置は、雷管などの爆発物に接続されており、端に火を点けると内部で一定の速度で燃焼していきます。この燃焼は、一定時間後に蛍光信号を送り出し、雷管に火を点火する役割を果たします。

導火線と導爆線の違い

導爆線は、芯薬にペンスリットなどの爆薬を使ったものです。導火線が火薬を燃やして点火するのに対し、導爆線は爆轟を伝達する目的で用いられます。このため、両者の使用目的や機能は異なります。

導火線の種類

導火線は、用途によって以下の三つの種類に分類されます：
1. 第一種（炭坑用）: 炭鉱での使用を目的に設計されています。
2. 第二種（一般鉱工業用）: 様々な鉱業や工業で使用されることが多いです。
3. 第三種（土木その他）: 土木工事など、その他の用途に適しています。

巻き方

導火線は、その製造方法によって異なる巻き方が存在します。ここでは二つの主な巻き方を紹介します。

• - ビックフォード式: この方式では、心火薬の上に麻糸を直接巻きつけます。麻糸に含まれる微量の油分が、導火線の燃焼時間を延長させる効果があります。
• - ユニバーサル式: 心火薬の上に紙テープを巻き、その上から麻糸を被覆した形式です。これにより、より強固な導火線が作られます。

品質基準

導火線の品質は厳しく管理されています。具体的には、以下の基準が求められます：

• - 燃焼速度は、同じ箱から取った5本の試料が100から140秒メートルの範囲内でなければならない。
• - 燃焼速度の誤差は7%以下でなければならない。
• - 使用される火薬は3m/g以上で、途中に薬切れが無いことが求められます。
• - 被覆の巻き方は均一でなければなりません。
• - 耐水性は最小2時間以上である必要があります。

導火線の比喩的使用

現代では、導火線という言葉は比喩的に使われることがあります。特に、事の発端となる出来事や事件などを指して「導火線」と表現することがあります。

関連項目

• - 小便小僧: 導火線の火を小便で消したとされる伝説に基づいて建てられた像です。
• - fuse: 導火線の英語です。
• - fuze: 信管を意味します。
• - 火管: 他の点火装置を意味する用語です。

導火線は爆薬や火薬と密接に関係しており、安全に使用するために、その種類や規格についてよく理解することが重要です。

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