小さな追跡者
『小さな追跡者』は、
1980年12月20日から
1981年3月14日にかけてフジテレビで放送された
テレビドラマ。
概要
物語は、主人公・木原純が、現金輸送車襲撃の濡れ衣を着せられた父・順吉の無実を証明しようと奔走する姿を描く。純は、真犯人の飼い犬であるヤマトと共に、目撃者を探し出し、真犯人を追う旅に出る。しかし、ヤマトにとって純の父に濡れ衣を着せた犯人は大切な飼い主でもあった。最初は反目しあう純とヤマトだったが、次第に強い絆で結ばれていく。
しかし、純には白血病という病魔が忍び寄っていた。病と闘いながらの旅は困難を極めるが、純と、彼を支える井上奈津子、そして順吉の無実を信じる人々は諦めない。その姿に、警察内部からも疑問の声が出始める。そして苦難の末、ついに順吉の無実が証明され、父と息子は笑顔で再会を果たす。
しかし、残酷な運命が二人を待ち受けていた。純は、次の春を迎えることなく、静かに息を引き取る。
本作は、前番組の打ち切りを受けて急遽放送が開始された。しかし、1クールで終了。後番組にはナイター中継が編成され、その後『
オレたちひょうきん族』がレギュラー化される。この『ひょうきん族』の成功により、フジテレビは土曜夜8時という激戦区で大きな存在感を示すことになった。そのため、次に本枠でドラマが放送されるのは8年後のこととなる。
出演者
木原純:山中康仁
井上奈津子:水島かおり
岡部吾朗:中村嘉葎雄
木原順吉(純の父):
牟田悌三
ルミ:宮下順子
若林茂夫:
江藤博利
田野倉信三:佐野浅夫
井上:
加藤和夫
水上:菅貫太郎
良夫:
吉田次昭
スタッフ
プロデューサー:土屋登喜蔵
脚本:
石松愛弘、中野顕彰
監督:大森健次郎、日高武治、吉川一義、宮越澄、猪崎宣昭
製作:
三船プロダクション、フジテレビ
主題歌・挿入歌
「ふるさと・MY LOVE」
作詞 -
山川啓介
編曲 - 松井忠重
作曲・歌 -
町田義人
「ロングウェイ」
作詞 -
山川啓介
作曲 - 鹿島豪也
編曲 -
松井忠重
* 歌 -
町田義人