小場義易

小場義易は、慶長6年（1601年）に佐竹家重臣である小場義成の子として生まれました。佐竹西家は、佐竹氏の一門であり、義易は8代目の当主となります。また、叔父には石塚義辰がおり、母は東家佐竹義久の養女（大塚信濃娘）です。幼名は六郎といいました。

義易は、父の死後、その跡を継いで大館城代となりました。大館城は、慶長20年（1615年）に江戸幕府によって発令された一国一城令の例外として、破却を免れた城でした。これは、大館城が佐竹氏にとって重要な拠点であったことを示しています。

関ヶ原の戦いでの敗戦により、佐竹氏の所領は大幅に減らされ、義易の知行も5万石から5000石にまで減ってしまいました。このため、義易は領地経営を立て直す必要に迫られました。そこで、彼は新田開発を積極的に進め、その結果、新田高は8000石にまで増加しました。これは、義易の領地経営能力の高さを物語るエピソードと言えるでしょう。

万治元年（1658年）には、大館八幡神社を城外に移築しました。この移築の理由は定かではありませんが、城下町の発展や神社のより良い管理のためだったと考えられています。

義易は、万治元年11月13日（1658年12月7日）に58歳で亡くなりました。養子には佐竹義房がいます。義易は、佐竹氏の家臣として、領地経営に尽力し、その生涯を終えました。彼の功績は、今日まで語り継がれています。

小場義易の主な事績

佐竹西家8代目当主
久保田藩大館第2代所預
大館城代として活躍
新田開発による石高増加
* 大館八幡神社の移築

義易の生涯は、佐竹氏の歴史の中で重要な役割を果たしたことを示しています。彼の事績は、後の時代にも大きな影響を与えました。

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