小大野川

小大野川（こおおのがわ）

概要

小大野川は、長野県松本市安曇地区を流れる河川で、信濃川水系梓川の支流です。古くは梓川が「大野川」と呼ばれていたことに由来し、その支流であることから「小」大野川と名付けられました。地元では「こうのがわ」とも呼ばれています。

地理

乗鞍岳に連なる富士見岳（2817m）と大黒岳（2772m）の東側斜面を源流とし、岩場に伏流しながら流れを形成します。東へと流れ、三本[[滝]]を形成し、乗鞍高原へと至ります。乗鞍高原内では、上流部では北側を、下流部では中央部を流れ、善五郎の[[滝]]や番所大滝といった美しい滝を作り出し、高原を東西に横断します。高原を抜けると、間もなく奈川渡ダム湖（梓湖）に注ぎ込みます。このダム湖には前川も流れ込んでおり、ダム建設以前は、小大野川と前川は梓川との合流地点手前約500mで合流していました。

小大野川は、その全域にわたり長野県道84号乗鞍岳線と並走しており、川にかかる橋の多くはこの県道の一部となっています。

観光

小大野川の周辺は、多くの観光スポットがあります。特に、三本[[滝]]、善五郎の[[滝]]、番所大滝は「乗鞍三滝」として知られ、多くの観光客が訪れます。また、県道乗鞍岳線にかかる鈴蘭橋は、乗鞍岳を望むことができる紅葉の名所としても有名です。スキー場「Mt.乗鞍」も小大野川沿いに位置しています。

さらに、千間淵バス停近くのJA支所の裏手からは、番所大滝の上部まで続く「千間淵遊歩道」が整備されており、千間淵の絶景を見下ろすことができます。

流域の自治体

長野県
松本市

橋梁

小大野川には以下の橋が架かっています。

鈴蘭橋
オルガン橋
楢の木吊り橋

脚注

参考文献
『乗鞍を歩く。』松本市商工観光部山岳観光課、2011年3月31日、全24ページ

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