小寺彰

小寺彰

小寺彰（こてら あきら、1952年4月5日 - 2014年2月10日）は、日本の著名な法学者であり、特に国際法と国際経済法の分野で多大な貢献をしました。京都府出身。

略歴

小寺彰は、1971年3月に洛星高等学校を卒業後、東京大学法学部に進学。1976年3月に同大学を卒業後、法学士の学位を取得しました。同年4月には東京大学法学部の助手（学士助手）としてキャリアをスタートさせ、その後、1979年4月には東京大学教養学部の助手となります。

1980年7月には、東京都立大学法学部の助教授に就任。1989年4月には同大学の教授に昇任しました。同年10月には、東京大学教養学部の助教授として母校に戻り、1995年10月には東京大学大学院総合文化研究科の教授に就任しました。

国際的な活動としては、1996年4月から1999年4月まで、世界貿易機関（WTO）の補助金相殺措置専門家部会委員を務め、国際経済法の分野で専門的な知見を提供しました。2001年4月からは、経済産業研究所のファカルティフェローも兼任し、研究活動を幅広く展開しました。

2014年2月10日、胆嚢癌のため逝去。61歳でした。

業績

小寺彰は、国際法と国際経済法の分野で数多くの著作を発表し、学術界に大きな影響を与えました。特に、WTO体制に関する研究や、国際投資協定に関する研究は、高く評価されています。

著書

単著

『WTO体制の法構造』（東京大学出版会，2000年）
『パラダイム国際法―国際法の基本構成』（有斐閣，2004年）

編著

『転換期のWTO―非貿易的関心事項の分析』（東洋経済新報社，2003年）
『国際投資協定 仲裁による法的保護』（三省堂，2010年）

共編著

（奥脇直也）『国際法キーワード』（有斐閣，初版・1997年／第2版・2006年）
（中川淳司）『基本経済条約集』（有斐閣，2002年）
（岩田一政・山影進・山本吉宣）『国際関係研究入門〔増補版〕』（東京大学出版会，2003年）
（岩沢雄司・森田章夫）『講義国際法』（有斐閣，初版・2004年／第2版・2010年）
（中山信弘・道垣内正人）『国際社会とソフトロー』（有斐閣，2008年）
（森川幸一・西村弓）『国際法判例百選〔第2版〕』（有斐閣，2011年）

これらの著作は、国際法、国際経済法の研究に不可欠な文献として、現在も広く参照されています。

小寺彰の学術的な業績は、日本の国際法研究における重要な礎となっており、その影響は今後も長く続くことでしょう。

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