小山内鉄弥

小山内鉄弥

小山内鉄弥（おさない てつや）は、1853年（嘉永6年）に弘前で生まれ、1911年（明治44年）に亡くなった日本の政治家です。衆議院議員（憲政本党）や弘前市長を歴任しました。

生い立ちと初期の活動

小山内鉄弥は、津軽藩士である小山内連司の子として弘前で生を受けました。1868年（慶応4年）には、海岸警備のために平舘に派遣され、翌年には箱館戦争に従軍し、旧幕府軍と戦いました。この経験が、彼のその後の人生に大きな影響を与えたと考えられます。

警視局での活動と牧場経営

1877年（明治10年）には、警視局に出仕し、三等少警部心得、警部補、二等警部を歴任しましたが、間もなく辞職し、故郷に戻ります。その後、北津軽郡相内村に牧場「協就社」を開設し、経営に携わりました。

県会議員、郡会議員としての活動

1884年（明治17年）、小山内鉄弥は青森県会議員に当選し、政治の世界での活動を本格化させました。1889年（明治22年）には県会議長に就任し、その手腕を発揮しました。また、日清戦争の際には、第1師団司令部に所属して戦況を視察し、実際に戦闘にも参加しました。1899年（明治32年）には郡会議員となり、議長に選出されましたが、翌年には県会議員、郡会議員ともに辞職し、牧場経営に専念しました。

弘前市長、衆議院議員としての活動

1905年（明治38年）、小山内鉄弥は弘前市長に就任し、市政の発展に尽力しました。1908年（明治41年）には第10回[[衆議院議員総選挙]]に出馬し、見事当選を果たし、国政の舞台でも活躍しました。


小山内鉄弥は、激動の時代を生き、地方政治家として、また実業家として、多岐にわたる分野で活躍した人物でした。彼の足跡は、現代を生きる私たちに多くの示唆を与えてくれます。

参考文献

* 高谷繁太郎・江馬英三郎編『大正四年特別大演習記念 青森県名鑑』青森県行幸記念協会、1917年

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