小山桂司

小山 桂司 (おやま けいじ) のプロ野球選手としての経歴

プロ入り前の経歴

小山桂司は1980年11月19日に宮城県仙台市太白区で生まれました。彼は小学3年生の時に野球を始め、以降ずっと捕手としてプレーを続けました。大学時代には一時的に抑え投手として登板することもありましたが、基本的なポジションとしては捕手でした。

秋田経法大附属高校では3年生の夏に県大会でベスト4に進出しましたが、その後、秋田経済法科大学を中退し、2003年にシダックスに入社。そこで野村克也監督の厳しい指導の下、彼の素質は開花しました。小山は遠投110メートル以上の強肩を持ち、送球時に二塁までの時間が約1.8秒というスピードを誇っていました。2005年度のドラフトでは、北海道日本ハムファイターズから5巡目で指名され、プロ入りを果たしました。

日本ハム時代

小山は2008年4月23日に対オリックス・バファローズ戦でプロ初出場を果たし、5月1日の千葉ロッテマリーンズ戦では初先発も経験しました。しかし、同年10月に戦力外通告を受け、12球団合同トライアウトに参加。中日ドラゴンズの監督、落合博満に目に留まり、同年12月に中日と正式契約しました。

中日時代

2009年に両打ちから右打ちに転向し、同年は開幕一軍入りを果たしました。谷繁元信の代役として先発出場が増え、5月12日に東京ヤクルトスワローズ戦でプロ初本塁打を記録しました。シーズン中、スタメンとして起用されることが多く、特にチェンや朝倉とのバッテリーで活躍しました。しかし、他の捕手の調子に影響され、出場機会は次第に減少しました。

2011年には再び開幕一軍メンバーに選出され、交流戦での活躍も見せました。シーズンの初スタメンでは本塁打を放ち、チームの勝利に貢献しましたが、同時にチームの不振も影響し、出場数が限定的でした。

楽天時代

2012年には金銭トレードによって東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍しました。名前の漢字表記が同じ選手が存在したため、スコアボード上では「小山桂」と表記されることになりました。シーズンでは22試合に出場し、打率は.224でした。2015年に怪我人が出たことから一軍に昇格したものの、出場機会はわずか6試合で、同年の10月には戦力外通告を受けて現役引退を決断しました。

現役引退後

引退後、2015年12月8日に古巣の中日ドラゴンズと契約し、ブルペン[[捕手]]兼打撃[[投手]]としての役割を担いました。2022年10月には関西独立リーグ・06BULLSのバッテリーコーチに就任することが発表されました。

選手としての特徴と人物

小山は強肩の捕手で知られましたが、キャッチングが課題であったため、中日時代は出場機会が限られることが多くなりました。俊足のため、代走として起用されることもありました。また、彼は東日本大震災で祖父を失ったことを受けて、慈善試合でスタンドからの声援を受けた経験があります。この試合では、「おじいちゃんが打たせてくれたと思います」と感謝の意を述べました。

小山桂司のキャリアは、彼の技術と人間性があふれるものであり、多くのファンに感動を与えたスポーツ人の一人と言えるでしょう。

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