小山鎮男

小山鎮男：囲碁とクイズ、二つの才能で輝いた異才

小山鎮男（こやま しずお、1939年2月13日 - ）は、日本の元囲碁棋士であり、クイズ愛好家としても知られています。東京都出身で、日本棋院東京本院に所属し、八段にまで昇りつめました。息子は七段の小山竜吾、孫も同じく七段の小山空也という、囲碁一家でもあります。

囲碁棋士としての道のり

1965年に入段して以来、着実に段位を上げ、1977年に六段、2005年には八段に昇段しました。NHK教育テレビの『囲碁の時間』で講師を務めるなど、囲碁の普及にも大きく貢献し、1996年には日本棋院から普及功労賞を贈られています。1999年には天元戦本戦に出場しましたが、残念ながらタイトルを獲得することはできませんでした。八段に昇段した同じ年に引退しています。

クイズ番組での活躍

小山鎮男のもう一つの顔は、クイズ番組の解答者としての顔です。アマチュアとして数々のクイズ番組に出演し、その豊富な知識と鋭い洞察力で多くの視聴者を魅了しました。「クイズグランプリ」や「アップダウンクイズ」などの人気番組で優勝し、その実績が認められ、「連想ゲーム」には棋士として解答者として出演しています。1972年には、クイズ番組の優勝経験者たちとクイズサークル「ホノルルクラブ」を設立し、初代会長を務めました。

著書と業績

小山鎮男は、囲碁とクイズに関する著書も多数出版しています。1975年には『実戦TVクイズ必勝法』、1979年にはNHK囲碁講座のテキスト『戦いのあの手この手』、1995年には『絵で見てわかる初めての囲碁入門』、1999年には『右脳で囲碁! : 明快・小山囲碁教室』を出版するなど、多岐にわたる分野で才能を発揮しました。2017年には、長年の囲碁界への貢献が認められ、大倉喜七郎賞を受賞しています。

小山鎮男は、囲碁棋士としてだけでなく、クイズ愛好家としても、その多才ぶりを発揮し、多くの人々に影響を与えました。彼の功績は、今後も長く語り継がれることでしょう。

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