小島嵩弘

小島 嵩弘

歌手、俳優、演出家、そしてラジオDJと、多岐にわたる分野で活動を展開する小島嵩弘（こじま たかひろ）。本名は小島貴幸（こじま たかゆき）といい、1964年5月23日に東京都浅草で生を受けた。血液型はO型で、アメイジングに所属している。特に千葉のラジオ局bayfmでは、「KEIYOGINKO POWER COUNTDOWN REAL」や年末特番「KEIYOGINKO GRAND COUNTDOWN REAL」のパーソナリティとして長年親しまれており、多くのリスナーから「こじたん」の愛称で慕われている。また、地元千葉県香取郡多古町の『多古米親善大使』を2006年から務めるなど、地域貢献にも積極的だ。

経歴

明治大学文学部文学科で演劇学を専攻した小島は、大学在学中の1984年に劇団「隔世遺伝」を立ち上げた。劇団では俳優として舞台に立つ傍ら、演出も手掛けるなど、演劇人としての礎を築いた。1991年5月には、KOZIMAのボーカリストとしてファンハウスから歌手デビュー。1993年7月までの短い期間ながら、多数の作品をリリースし、音楽活動を開始した。

ラジオDJとしての才能も早くから開花させている。1993年と翌1994年には、FM雑誌『FM STATION』の人気投票で、キー局以外のパーソナリティとして初の2年連続第1位を獲得するという快挙を成し遂げ、その人気を確立した。

1994年5月からはソロアーティストとして活動を再開。バンド時代から温めてきたオリジナル楽曲の制作・発表に力を注ぐようになる。自身の家族が経営する「株式会社小島艶」を設立し、オフィシャルファンクラブ「はさませて」も発足。1996年1月には東芝EMIとメジャー契約を結び、同年8月7日にはソロ初のシングル「太陽に抱かれている」を、9月26日にはソロ初アルバム「Song-O-Coo」をリリースした。

テレビの世界でも活躍を見せた。テレビ東京系の番組『ザ・BINGOスター』ではMCアシスタントを務めたほか、ドラマ出演経験もある。また、FM静岡（K-MIX）では教育委員会提供番組のパーソナリティを務めるなど、活動の場を広げていった。

2001年2月3日には、自社レーベルからミニアルバム「風のfizz」を発表。表題曲はファンケル化粧品のCMソングに採用され、その楽曲は現在もPGAシニアツアー「ファンケルクラシック」のテーマソングとして「愛しき人」と共に使用されている。

プライベートでは、2006年2月に末川かおりとの結婚を発表。当時のラジオ番組でリスナーやファンに心境を語ったことも記憶に新しい。同年7月には、ラジオパーソナリティの吉田照美と結成したユニット「YK型」としてシングル「卍固めでTurn The Night」をリリースし、その後もミニアルバムを発表するなど、音楽ユニットとしても活動した。

2008年には、bayfmの番組企画で、高校の校歌制作に携わったことで、日本民間放送連盟賞の優秀賞を受賞。生徒や地域住民の意見を取り入れながら、新たな高校の歴史を刻む歌を作り上げた。

音楽制作も精力的に行っており、2007年、2009年、2012年にアルバムをリリース。特に2020年6月には、約8年ぶりとなる全曲新曲のフルアルバム「未来を振り回せ!!」を発表し、過去の楽曲も配信・ストリーミングが解禁されるなど、音楽活動の幅をさらに広げている。

2017年4月からは、森久保祥太郎の後任として、麻生夏子と共にbayfm「KEIYOGINKO POWER COUNTDOWN REAL」のパーソナリティに就任。現在も、土曜日の午後に元気な声とユニークなトークを届けている。

芸名について

現在の「嵩弘」という芸名は、本名の「貴幸」から変更したものである。これは、歌手としてデビューする前に占い師から「貴幸の画数は人間関係において大凶となる」と助言を受けたことがきっかけ。たまたま訪れた印鑑店で、店主から「嵩弘」という名前を勧められ、以後、仕事上でこの名前を名乗るようになったという。

人物像

小島嵩弘の魅力は、何と言ってもその飾らない人柄と親しみやすいトークスタイルにある。ラジオ番組では、若い世代にも分かりやすいユーモアを交えながら、おちゃらけた話法で番組を盛り上げる一方で、リスナーからの投稿、特に悩みや心の叫びといった真剣なメッセージに対しては、瞬時に反応し、真摯に向き合う一面も持っている。リスナー一人ひとりに寄り添う姿勢は多くの支持を得ている。

尊敬するアーティストとして、ジョン・レノン、ビリー・ジョエル、松山千春を挙げている。食については肉やラーメンをこよなく愛する。

番組内でのユニークな言動も特徴的だ。時には少々スケベな発言が飛び出すこともあり、ブラジャーを「プロテクター」と呼んだり、Twitterを英語風に「トゥウィッター」と発音したりと、独特の造語や言い回しでリスナーを楽しませている。また、自身がパーソナリティを務める番組内で、「タッセル小島」をはじめとする架空のキャラクターを生み出すなど、豊かな想像力も持ち合わせている。

バラエティ番組などで共演経験のある、きゃんひとみからは「愛のある毒舌」と評されることも。飾らない言葉の中にも、相手への配慮や愛情が感じられる人柄がうかがえる。

多岐にわたる活動と、リスナーに寄り添う温かい人柄で、小島嵩弘は多くの人々に影響を与え続けている。今後のさらなる活躍にも期待が集まっている。

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