小島廣光

小島廣光（こじま ひろみつ）

プロフィール

小島廣光氏は、1946年4月30日生まれの日本の経営学者で、北海道大学の名誉教授です。専門は非営利組織論と経営管理論であり、経済学博士の学位を名古屋大学で取得しています。愛知県一宮市出身で、その研究スタイルは、他の研究者が関心を示さないテーマに対して、独自の視点を持ち、継続的に探求することに特徴があります。特に、日本の非営利組織（NPO）研究の第一人者として知られ、その分野における先駆的な研究成果は高く評価されています。

研究活動

小島廣光氏の研究は、わが国の非営利組織に関して、以下の3つの主要なテーマを軸に展開されています。

1. マネジメント: 非営利組織の運営や組織管理に関する研究。
2. 政策形成: 非営利組織に関わる政策の形成過程や影響に関する研究。
3. 政府と企業との戦略的協働: 非営利組織、政府、企業が連携することで生まれる新たな価値創造に関する研究。

これらの研究テーマを通じて、小島氏は、非営利組織が社会において果たす役割や、その発展の可能性について深く掘り下げています。

経歴

1965年3月：愛知県立一宮高等学校卒業
1969年3月：名古屋大学経済学部卒業
1975年3月：名古屋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学
1975年4月：名古屋大学経済学部助手
1977年4月：名古屋工業大学経営工学科助手
1979年7月：北海道大学経済学部助教授
1989年7月：北海道大学経済学部教授
2000年4月：北海道大学大学院経済学研究科教授
2010年4月：北海道大学名誉教授、札幌学院大学経営学部教授
2014年4月：椙山女学園大学現代マネジメント学部教授
2017年4月：星城大学経営学部特任教授

役職等

北海道大学評議員（1996年10月 - 1997年7月）
北海道大学総長補佐（2001年5月 - 2003年3月）
文部科学省大学設置・学校法人審議会委員（2001年4月 - 2004年3月）

受賞歴

公益法人研究学会第3回学会賞（2004年9月）

著書

『企業環境と管理システム』 中央経済社、1982年。
『交通と通信の組織-インフラストラクチャーの拠点』 第一法規、1989年（共編著）。
『非営利組織の経営-日本のボランティア』 北海道大学出版会、1998年。
『政策形成とNPO法-問題、政策、そして政治』 有斐閣、2003年。
『戦略的協働の本質-NPO，政府，企業の価値創造』 有斐閣、2011年（平本健太との共編著）。
『非営利法人制度改革の研究-新・政策の窓モデルによる実証分析』 北海道大学出版会、2022年（平本健太との共著）。
その他論文多数。

所属学会

組織学会（理事，監事）
非営利法人研究学会（常任理事，副会長）
日本NPO学会（理事）
日本生産管理学会（常任理事）

門下生

小島廣光氏の研究室からは、多数の研究者が輩出されており、各分野で活躍しています。

工藤 剛治：千葉商科大学商経学部教授（故人）
平本 健太：北海道大学大学院経済学研究科教授
西村 友幸：小樽商科大学大学院商学研究科アントレプレナーシップ専攻教授
菅原 浩信：北海学園大学経営学部教授
相原 基大：北海道大学大学院経済学研究院准教授
平野 実：広島県立大学経営情報学部教授
赤岡 広周：京都産業大学経営学部准教授
後藤 祐一：尾道市立大学経済情報学部准教授

小島廣光氏の教育・研究活動は、非営利組織研究の発展に大きく貢献しており、その業績は後進の研究者にも多大な影響を与えています。

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