小幡昭子(おばた しょうこ)
小幡昭子(
1931年2月15日 - 消息不明)は、昭和期に活躍した日本の女性声優です。旧芸名は浜崎昭子。CMディレクターの小幡章と結婚しました。
京都府出身で、
京都女子大学育児科を卒業後、
大阪放送劇団、ラジオ東京放送劇団を経て、増井事務所に所属していました。
略歴
大阪府大阪市船場で生まれ、幼少期は
兵庫県の
阪神間地域で過ごしました。実家は
大阪市北浜で株屋を営んでいました。
大学卒業後は幼稚園で保母として働きながら、大阪でラジオ出演を開始。1953年に
大阪放送劇団に7期生として入団し、声優としてのキャリアをスタートさせました。1954年には、テレビドラマ『
雨月物語』でテレビデビューを果たします。
1955年2月、ラジオ東京放送劇団へ入団するために上京。この上京は、当時
NHK大阪放送局からラジオ東京へ移籍していた小幡章を慕ってのことで、1956年2月に二人は結婚しました。
しかし、
1964年9月17日を最後に小幡昭子は消息を絶ちます。夫から家出人捜査願が提出され、当時レギュラー出演していたラジオドラマ『
パパ行ってらっしゃい』の収録現場に現れる可能性を考慮して、逆探知の準備も行われましたが、連絡は一切ありませんでした。
夫の証言によると、小幡昭子は睡眠薬中毒を患っており、失踪の約2か月前には薬の過剰摂取により複数回入院していたとのことです。
出演作品
小幡昭子は、ラジオドラマを中心に数多くの作品に出演しました。また、テレビドラマや吹き替え、レコードなど、幅広い分野で活躍しました。
ラジオドラマ
新選組(1955年)
名作アルバム(1955年)
異国物語(1956年、小萩)
ギャラムの洞窟(1956年)
鞍馬天狗(1956年)
パパ行ってらっしゃい(
1964年)
テレビドラマ
雨月物語(1954年)
吹き替え
王さまの剣(
1964年、ワート)
レコード
バンビ (バンビ、1962年)
みにくいあひるの子 (みにくいあひるの子、1963年)
ミッキーのジャックと豆の木 (ミッキーマウス、1963年)
ミッキーの宇宙旅行 (
ミッキーマウス、1963年)
ミッキーの仕立て屋 (ミッキーマウス、1963年)
王さまの剣 (ワート、
1964年)
ドナルドの西部の保安官 (ミッキーマウス、1964年)
コロムビア名作童話集 (
1964年 - 1965年、かにの母、ばあさん、うさぎ) - 3作品
テレビ番組
理科教室小学校4年生(1960年、声の出演)
大きくなる子(1963年)
脚注
シリーズ一覧
出典
小幡昭子の失踪は、今もなお謎に包まれており、その生涯は多くの人々の関心を集めています。