小平忠

小平 忠（こだいら ただし）について

小平忠は、1915年8月1日に日本の北海道、現・岩見沢市栗沢町に生まれました。彼は足りずたりない家庭に生まれ、幼少期には様々な困難に直面しました。このような厳しい環境にもかかわらず、彼は学業に励まし、1941年には日本大学の経済科を卒業しました。その後、彼は戦争に出征し、南方戦線に従軍しましたが、無事に帰還しています。

帰郷後、彼は北海道農協中央会にて専務理事を務め、地域に貢献しました。1949年には、農民新党の公認を受けて第24回衆議院議員総選挙に出馬し、初当選を果たしました。小平は、以降、合計11回の当選を重ね、その政治キャリアは長大です。

彼の政治活動は、初めは農民協同党から始まり、次第に協同党、右派社会党、日本社会党と移り変わります。最終的には民社党の結成にも参加し、党内では重要な役割を果たしました。彼は民社党の副委員長、国会議員団長、常任顧問など、多くの要職を歴任しました。これらのポジションでは、党の金庫番とも言われ、党の財政において重要な責任を担っていました。

1986年、第38回衆議院議員総選挙では落選し、彼は政界からの引退を決めました。この時、彼の選挙区からは自民党の新人、鳩山由紀夫が当選し、以後の政治キャリアも注目されることとなります。不思議なことに、彼の息子である小平忠正もその後、父の地盤を受け継ぐ形で政治の道を歩んでいきました。

小平は2000年12月3日に、急性肺炎のため85歳で他界しました。彼の生涯は多くの人々に影響を与え、北海道の政治史にも名を刻んでいます。特に、彼は地域農業の発展に貢献し、その論考や著作、特に『農業団体統合論』は重要な文献となっています。小平忠の遺産は、彼が築いた政治家としての足跡と、家族の後継者によるさらなる活動に引き継がれています。

もう一度検索