小早川正平

小早川正平

小早川正平（こばやかわ まさひら）は、戦国時代の武将であり、安芸国の国人領主でした。沼田小早川氏の当主として、激動の時代を生きました。

生涯

大永3年（1523年）に小早川興平の長男として生まれます。しかし、大永6年（1526年）に父が死去したため、わずか3歳で家督を継承し当主となりました。

当初、正平は大内氏に従属していましたが、天文8年（1539年）に大内氏を裏切り、尼子氏への従属を試みます。ところが、この動きは事前に大内義隆に露見してしまいます。激怒した義隆は軍勢を派遣し、正平の居城である高山城を占領。さらに大内氏の城番を配置して、正平を監視下に置きました。

天文11年（1542年）、大内義隆が出雲遠征（月山富田城の戦い）を開始すると、正平もこれに従軍します。しかし、大内軍は尼子氏に大敗を喫し、撤退を余儀なくされます。その際、殿軍を命じられた正平は、天文12年（1543年）5月9日、出雲鳶巣川において尼子軍の攻撃を受け、21歳という若さで討ち死にしました。正平の死後、家督は長男の繁平が継承しました。

また、後に義隆の意向により平賀氏を継いだ平賀隆保は、正平の従弟にあたります。

参考文献

* 今井尭ほか編『日本史総覧』 3（中世 2）、児玉幸多・小西四郎・竹内理三監修、新人物往来社、1984年3月。

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