小早川興平

小早川興平

小早川興平（こばやかわ おきひら）は、戦国時代の武将であり、安芸の国人領主であった沼田小早川氏の当主です。

生涯

永正2年（1505年）に小早川扶平の長男として生まれ、幼名は小法師丸と名付けられました。永正5年（1508年）に父が死去したため、わずか3歳で家督を継いで当主となります。しかし、幼少であったため、大内義興や尼子経久といった有力な武将たちが家督相続に介入しようとしました。

父である扶平は大内氏と敵対する細川政元と親しかったため、大内氏とは対立的な行動をとることが少なくありませんでした。そのため、扶平の死後、幼い小法師丸が家督を継いだことを好機と捉え、義興らは沼田小早川氏の家督を、大内氏と親密な関係にあった竹原小早川氏の小早川弘平に継がせようと画策しました。

しかし、小早川氏の家臣団は大内氏に支配されることを強く嫌い、弘平を小法師丸の後見人に迎えることで事態の収拾を図ります。さらに、永正10年（1513年）には、弘平に対して小法師丸の弟である福鶴丸を養子として迎えるなどして、大内氏や尼子氏などの介入を未然に防ぐことに成功しました。

その後、小早川氏は大内義興の支配下に属することとなり、興平は元服の際に義興から「興」の字を賜って興平と名乗るようになりました。しかし、興平自身は若年で病弱であったため、実際の政務は家臣団や弘平らによって執り行われました。

大永6年（1526年）12月26日、興平は22歳という若さで死去しました。跡は長男の正平が継ぎました。

参考文献

今井尭ほか編『日本史総覧』 3（中世 2）、児玉幸多・小西四郎・竹内理三監修、新人物往来社、1984年3月。ASIN B000J78OVQ。ISBN 4404012403。 NCID BN00172373。OCLC 11260668。全国書誌番号:84023599。

関連項目

平賀隆保 - 甥（興平の弟・船木常平の次男）。後に平賀氏に養子に入りました。

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