小松亮太

小松 亮太（こまつ りょうた）

小松亮太は、1973年に東京都足立区で誕生した日本のバンドネオン奏者であり、タンゴ演奏者です。両親がともにタンゴ演奏者で、母はタンゴ・ピアニストの小松真知子です。音楽の道へ進む環境に育った小松は、14歳でバンドネオンを独学で始め、16歳からはカーチョ・ジャンニーニに師事。音楽理論は桐朋学園大学の岡部守弘から学びました。彼は、作曲家・アーティストとのコラボレーションを積極的に行っており、これまでに石井竜也や葉加瀬太郎、沢田研二、さらにはNHK交響楽団といった著名なミュージシャンたちと共演してきました。

活動と実績

小松は、1994年から東京バンドネオン倶楽部の顧問および指導者として活動し、彼の知識を次世代へと受け継いでいます。また、2000年からはニューエイジ音楽のコンピレーションアルバム『image』に参加し、さらなる音楽の幅を広げました。2018年からは洗足学園音楽大学の客員教授として後進の指導にもあたっています。加えて、ムコ多糖症支援ネットワークに協力し、チャリティ・ライヴなどを通じて社会貢献活動にも力を入れています。

小松のキャリアは、1998年にSony Recordsからメジャーデビューを果たしたことから始まりました。彼はまた、アストラル・ピアソラの伝説的な演奏家たちとの共演を果たし、特に1999年にはニューヨークのカーネギー・ホールで演奏し、アメリカデビューを飾りました。2003年にはブエノスアイレスでライブを行い、現地の音楽家たちからも高い評価を得ました。

主な活動年表

小松は、これまでのキャリアで数多くの重要なイベントに参加してきました。具体的には、2009年に初の書き下ろし本『小松亮太とタンゴへ行こう』を出版し、主にメディアからも高評価を得ました。また、2015年には大貫妙子とのコラボレーションアルバム『Tint』が日本レコード大賞の優秀アルバム賞を受賞しました。この年、映画『母と暮せば』のサウンドトラックにも参加し、幅広いジャンルでの活動が認められました。

2017年にはイ・ムジチ合奏団の東京公演にてゲストとして出演し、2019年にはピアソラの作品を日本初演するなど、国際的な活動も続けています。2021年には、430ページにわたるタフな著作『タンゴの真実』を上梓し、2023年には約10年ぶりに「ブエノスアイレスのマリア」を再演したことで多くの聴衆の喝采を浴びました。

私生活と家族

小松は、家族を大切にしていることでも知られています。妻は、彼が率いる楽団のメンバーであり、ヴァイオリン奏者の近藤久美子です。3人の子どもを持つ父として、家族と音楽の両立をしながら充実した生活を送っています。

まとめ

小松亮太は、タンゴの伝道者とも言える存在であり、その活動は日々広がりを見せています。数多くのミュージシャンとの共演や教育活動を通じて、楽器や音楽の魅力を広める努力を続けており、今後の更なる躍進が期待されます。

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