小林和一

小林 和一（こばやし わいち）

小林和一は、1895年11月25日に広島県福山町に生まれ、1968年6月1日に亡くなった日本の政治家であり、地方公務員でありました。彼は福山市の第5代市長として知られています。

人物背景

小林は、1915年に広島県立福山誠之館中学校を卒業しました。その後、深安郡の書記や大阪北区職員として働いた後に、関西法律学校（現在の関西大学）に進学し卒業しました。このようにして彼のキャリアは始まりました。

福山市での活動

1919年には福山市が大規模な水害に見舞われ、彼は帰郷して市役所に奉職する決意を固めます。庶務課長や税務課長、さらには収入役などの重要な役職を歴任し、地方行政に貢献しました。1939年には助役に選任され、小林は市長の小林壽夫氏の信任を受け、彼の側近として重要な役割を果たしました。

1944年には三谷一二が第6代市長に就任し、小林は引き続き助役として戦争時の行政を支える役割を担いました。終戦後の状況に対応しながら、都市の復旧や発展に力を注ぎました。

市長就任と公職追放

1946年の3月7日に三谷市長が高齢を理由に辞任すると、市会の一致した推薦を得て3月29日に第7代市長に就任します。しかし、1947年には公職追放の制度によって辞職を余儀なくされました。

ビジネス業界への転身

1948年には地元の財界や商店組合の出資により設立された鳩屋百貨店の社長兼会長に就任します。この百貨店は後に天満屋に買収され、現在も天満屋福山店として栄えています。さらに、1952年には衆議院議員総選挙での重政誠之氏の後援連合会会長に就任しました。

後の活動と死去

1965年には福山市選挙管理委員長に任命され、地域の政治に携わる存在感を示しました。1968年に亡くなるまで、小林の影響力は地域に色濃く残りました。彼の生涯は、政治と地域社会の発展に重大な貢献を果たしたものとして評価されています。

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