小林雄次

小林雄次：特撮からアニメまで、多様なジャンルで活躍する脚本家

小林雄次氏は1979年、長野県長野市生まれの脚本家です。脚本家としての活動だけでなく、劇作家、イベンター、講師など、多岐にわたる才能を発揮しています。その活動の幅広さは、彼の豊かな創造性と表現力の高さを物語っています。

脚本家としてのキャリアと活動

小林氏は2002年、国民的アニメ『サザエさん』の脚本家としてデビューしました。その後は、円谷プロダクション制作の特撮作品を中心に活躍。数々のウルトラシリーズや『牙狼＜GARO＞』シリーズといった人気作品に携わり、その独特の世界観と緻密なストーリー構成で多くのファンを魅了してきました。特撮作品だけでなく、ノベライズ作品も執筆しており、脚本家としての活動は多岐に渡ります。

特撮作品での活躍と並行して、プリキュアシリーズへの参加をきっかけにアニメ脚本の執筆も増加。幅広いジャンルの作品で、脚本家としての実績を積み重ねています。近年では、『デュエル・マスターズ キング』シリーズや『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』など、人気アニメ作品への参加も目立ちます。これらの作品においても、小林氏の脚本はストーリーに奥行きを与え、キャラクターを魅力的に描き出している点が評価されています。

教育への貢献

脚本家としての活動に加え、小林氏は日本大学芸術学部映画学科で「映像表現・理論コース シナリオ専攻」の講師を務めるなど、後進の育成にも積極的に取り組んでいます。教育者としての顔も持ち、自身の経験や知識を惜しみなく共有することで、次世代の脚本家を育成することに貢献しています。彼の教え子の中には、『ウルトラマンR/B|ウルトラマンR_B』で脚本家デビューを果たした皐月彩氏もいます。

多様な活動

小林氏の活動は脚本家としての仕事だけにとどまりません。劇作家、イベンターとして舞台作品にも関わっており、2004年の「星座泥棒」から、近年ではプリキュアシリーズのステージ作品など、数多くの舞台作品を手掛けてきました。さらに、日本放送作家協会理事にも就任しており、業界の発展にも貢献しています。

作品リスト

小林氏の作品リストは膨大です。主な作品としては、以下のものがあげられます。

テレビアニメ:『サザエさん』、『秘密 ～The Revelation～』、『青い文学シリーズ』、『スイートプリキュア♪』、『スマイルプリキュア！』、『聖闘士星矢Ω』、『美少女戦士セーラームーンCrystal』、『スター☆トゥインクルプリキュア』、『まほうのルミティア Luminary Tears』、『イナズマイレブン オリオンの刻印』、『デュエル・マスターズ キング』シリーズ、『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』、『マジカパーティ』、『失格紋の最強賢者』、『Rise Man』、『デュエル・マスターズ WIN』シリーズ、『ウィッシュキャット』など。

特撮: ウルトラシリーズ多数、『牙狼＜GARO＞』シリーズ、『生物彗星WoO』、『怪奇大作戦 セカンドファイル』、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』、『カネゴン』など。

テレビドラマ:『世にも奇妙な物語』、『美味学院』、『中学生日記』、『栞と紙魚子の怪奇事件簿』、『監査法人』、『執事喫茶にお帰りなさいませ』、『オルトロスの犬』、『SOIL』など。

映画:『美女缶』、『Sweet Rain 死神の精度』、『ウルトラシリーズ』、『ブルーバレンタイン3D～リベンジガール～』、『寄性獣医・鈴音』、『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』、『HE-LOW』、『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』など。

舞台:「星座泥棒」、「蜃気楼、売ります」、「あなたはロボット」、「ウルトラマンプレミアステージ」シリーズ、「犬神戦記」、「Night Mess」、「セロ弾きのゴーシュ」、「屋上の星」、「スノーボールアース～Red Planet～」、「3大特撮ヒーローフェスティバル スペシャルステージ」、「スター☆トゥインクルプリキュア ドリームステージ」、「天才てれびくん the STAGE」シリーズ、「ヒーリングっど♥プリキュア ドリームステージ」、「デリシャスパーティ♡プリキュア ドリームステージ」、「わんだふるぷりきゅあ！ドリームステージ」など。

ラジオドラマ: NHK-FMシアター、青春アドベンチャー作品多数。

小説・著作:『脚本家という生き方』、『オルトロスの犬』、『美鬼神伝説 MOMO』、『ウルトラマン妹（シスターズ）』『特撮ヒーロー番組のつくりかた』、『東京地下廻路（アンダーサーキット）～魔法少女大戦～』、『小説 スマイルプリキュア！』、『キセキ -あの日のソビト-』、『愛唄 -約束のナクヒト-』、『モリのいる場所』、『体操しようよ』、『ショートショートの宝箱III』、『バツイチ コンシェルジュ ～寄り添うふたりの縁結び～』など。

小林雄次氏は、その多様な才能と活動によって、日本のエンターテイメント業界に大きな貢献を果たしています。今後の活躍にも期待が高まります。

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