小枝一雄

小枝 一雄について

小枝一雄（こえだ かずお）は、1901年7月12日に岡山県久米郡打穴村（現在の美咲町）で誕生した政治家です。彼は農林業に精通し、その活動や実績から「地下足袋の小枝」との愛称で親しまれました。彼の一生は、農業の発展と地域振興に捧げられました。

学歴と初期の経歴

小枝は打穴尋常高等小学校を卒業後に、東洋大学の経済学部に進学します。在学中から彼は地元の新聞で通信員として活動し、地域の情報発信にも貢献しました。大学を卒業した後は、地元役場に就職し、役場書記を経て助役に就任。このように早期から地域行政に関与し、実務経験を積み重ねていきました。

1936年には岡山県議会議員補欠選挙に立候補し、当選。以降、3期にわたって議員として県政に携わりました。これらの経験が、彼の後の政治家としての基盤となります。県議会議員としての実績を活かし、加美町長への就任も果たします。彼は農林業を中心とした政策を重視し、地域振興に貢献しました。

国政への進出

1947年の第23回衆議院議員総選挙において、国民協同党岡山県支部長として出馬。旧岡山1区から初めて国政に立ち、当選を果たしました。その後は、国会の中で農林水産政策に力を尽くし、衆議院農林水産委員長や農林政務次官など重要な役職を担いました。彼の08年間の衆議院議員生活は、6期にわたるものでした。

その後も順調に政治活動を続け、1953年の第26回総選挙で再び当選。第30回総選挙まで連続して再選されるも、1967年の第31回総選挙では惜しくも落選。その後、1968年には岡山県地方区から出馬し、参議院議員として当選を果たしました。参議院議員としても、彼は重要な役職を複数務めました。

農業と地域振興への貢献

小枝は衆議院議員としてだけでなく、様々な団体の役職にも就任しました。岡山県中小企業連盟会長や全国和牛協会会長など、彼の活動は農業や中小企業の振興に寄与し続けました。彼の取り組みは、岡山県の農業の発展においても大きな影響を持ち、多くの地域住民から信頼されていました。

賞と栄誉

その功績により、1971年には秋の叙勲で勲二等旭日重光章を受章しました。さらに、1975年の死去に際しては従三位に叙され、多くの人々から敬意を表されました。彼の死去は、地域社会において大きな損失でありました。73歳での死去は、多くの支援者や関係者にとって衝撃的な出来事です。

まとめ

小枝一雄は、昭和期における岡山の政治家として、農林業振興の先駆者でした。彼の行動と努力は、地域発展に向けた重要な礎を築き、後の世代に引き継がれることとなりました。彼の名は今もなお、地域の人々の記憶に刻まれています。

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