小柳みのる氏は、
1947年3月3日生まれ、本名を実(みのる)という。
静岡県清水市(現在の
静岡市清水区)出身。
学習院大学を卒業後、日本の公共放送であるNHKに入局した。各地での勤務を経て、
1976年に活動の拠点を新潟県に移し、
新潟放送(BSN)へ入社した。
新潟放送での小柳氏は、多岐にわたる分野でその能力を発揮した。現場では
アナウンサーとして番組に出演する一方、報道記者やニュース番組のディレクターとしても活躍。取材や番組制作の最前線で経験を積んだ。その手腕を買われ、組織運営にも携わるようになり、アナウンス部長、情報センター長、そして報道制作局長といった重要なポストを歴任し、報道・制作部門の責任者として組織を率いた。
還暦を過ぎてからも活動は続き、情報センターのラジオデスクや報道
解説委員として、ラジオ番組『
ゴゴラク!』『New・sな時間』などに出演し、長年の取材経験や分析力に基づいたニュース解説を行った。また、ラジオ・テレビ番組やCMのナレーションも多く手掛けた。
2010年2月末に
新潟放送を退職後、小柳氏は新たなキャリアとして後進の育成に力を注ぐことを決意。これまでの豊富な経験と培った知識を活かし、「新潟アナウンススクール」を設立した。代表・講師としてマンツーマンでのきめ細やかな指導にあたり、プロの
アナウンサーを目指す若者だけでなく、話す力を向上させたいと願う様々な人々に、実践的なスキルと心構えを伝えている。フリー
アナウンサーとして活躍する
馬場ももこ氏も、小柳氏の指導を受けた一人である。馬場氏は佐渡テレビジョンや
テレビ金沢での勤務を経て、2019年からフリーに転身している。
退職後もメディアとの関わりがあり、2017年9月11日には読売テレビの情報番組『
情報ライブ ミヤネ屋』に出演したことがある。これは、かつて指導した
馬場ももこ氏が
林マオアナウンサーの代役で同番組に出演する機会があり、その際、馬場氏が当時在籍していた
テレビ金沢のスタジオからの中継に、小柳氏が解説役として登場したものである。このエピソードからも、小柳氏が後進育成に熱心であり、教え子との関係も大切にしている様子が伝わってくる。
長年にわたり、
アナウンサー、記者、ディレクター、そして組織の管理者として多角的にメディアに携わってきた小柳みのる氏は、現在もアナウンス教育を通じて、その経験を次世代に継承し続けている。
過去に担当した主な番組は以下の通り。
ラジオ
ハレバレジョッキー お元気ですか!
はればれワイドにっこり大放送
みのるとよう子のびっくりナイター
実と京子の大勝負がっぷり四つ
ライブリポート4:45
コンビニラジオ 昼ラジ(木曜日:五線譜の社会学)「綾小路マシュマロ博士」として
ゴゴラク!(月曜 - 木曜:
ゴゴラク!ニュース解説)
New・sな時間(月曜 - 金曜:ニュースパレード)
テレビ
BSNニュースワイド(ナレーション、ディレクター)
イブニング王国!ニュース(ナレーション)
新潟放送退職後
情報ライブ ミヤネ屋(読売テレビ、2017年9月11日) -
馬場ももこ氏の代役出演に伴う中継出演。
NHK時代の同期には多数の著名な
アナウンサーらがいる。
NHKの同期
青木健一
朝妻基祐
浅見忠司
生熊雅夫
板谷直実
井上元
大滝重輿
木村知義
金城紀昭
久保慶子(旧姓・伊藤)
黒沢典之
桑原堯
向後雅博
古賀成治
斉藤正安
榊寿之
柴田実
田沢真
田中久雄
谷口俊二
寺田道雄
中谷成子(旧姓・尾関)
二宮正博
野島正興
深草耕太郎
藤沢武
藤野寿一
二見和男
増渕路子(旧姓・佐藤)
丸山晃
三杉栄
宮川俊二
宮田修
* 室井民雄